鞭のSMと緊縛のSM

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  【No.7 Res.0】 その一
1 Name 鈴木♂
 
日本のSMとヨーロッパのSMと聞いて皆様は何を連想されるでしょうか?

おそらくは日本のSMはSが麻縄でMを緊縛し、ヨーロッパのSMは鞭と
拘束具で支配と服従というイメージを連想される方が多いのではないかと
思います。
私はそのSMの違いを西洋文明と東洋文明の違いによるものではないかと考えて
いましたが、よく考えてみるとそれも違うのではないかという結論に達しました。

その根拠はアメリカと韓国のSMスタイルにあります。
アングロサクソン人種がヨーロッパから移民して建国した国アメリカでは当然の
事ですが、ヨーロッパ型のSMスタイルとなるべきなのですが、実際には第二次
大戦後にロープを使ったボンデージの緊縛文化が生まれました。
そして韓国では東洋的な緊縛を用いたSMスタイルとなるべきはずなのですが、
実際には体罰カフェの現象を見ても分かる様にどちらかというとヨーロッパ型に
近いSMスタイルとなっている様です。

緊縛(日本型)と鞭(ヨーロッパ型)というSMスタイルの違いが、東洋と西洋の
それぞれの文化の違いによるものでなければ、一体何が原因となってそれぞれの
SMスタイルの違いとなったのでしょうか?


結論から先に述べますと、私はそれがそれぞれの社会体制に起因するものでは
ないかと考えました。
アメリカという国は確かにヨーロッパからの移民によって生まれた国ですが
国王を頂点とする封建制度が当たり前だった18世紀としては異例な議会制民主
主義の国家でした。
貴族や階級制度と呼べる物は全く存在せず、リンカーンの様に貧しい農民の
子ですら大統領になれるという世界史的に見て革新的な民主主義国家でした。
確かに18〜19世紀にはアフリカから連れて来られた黒人奴隷の問題もありました
が、それすらも国民自らが自力で解決をして現在のアメリカという自由主義国家
が存在する訳です。

そして私のこの文章における比較対象である韓国(朝鮮)という国はどういう国
だったのでしょうか?
朝鮮という国は千年以上に渡って中国の属国でした。
そしてその国内は国王を頂点とした両班(ヤンバン)という貴族階級から最下層の
白丁(ペクチョン)という奴隷階級までが存在するという極めて封建的な国家体制
だったのです。
この階級制度は明治時代に日本が朝鮮半島を併合するまで続きましたが、それ
以外にも韓国では儒教による誤った男尊女卑や上下関係の思想が現在に至るまで
残っていて自分の目上に当る存在(先輩や上司)には徹底的に服従し、自分より
下と思われる存在(後輩や部下)には尊大な態度で扱うという極めて階級制度的な
ライフスタイルが現在の韓国にも色濃く残っているのです。
 
Del

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  【No.6 Res.0】 その二
1 Name 鈴木♂
 
では視点を変えて、SMにおける緊縛と鞭という手法の本質とその違いという
ものを考えてみます。

緊縛という行為は相手を縄やロープで拘束する事です。
Sは相手を拘束し、Mは相手に拘束される事により快感を感じますが、緊縛を
実行してSとMが快感を感じるというプロセスを私はこの様に考えます。

Sが相手を緊縛したいという欲求は、相手を独占したい、自分の手中に収めたい
という自分の心の奥にある欲求から生まれると私は思います。
そしてプレイに於いてその欲求が満たされればSは満足し快感を感じるという
仕組みです。
次にMが緊縛されたいという欲求は相手に独占されたい、相手と同化したい
という自分の心の奥にある欲求から生まれると私は思います。
そしてプレイに於いてその欲求が満たされればMは満足し快感を感じるという
仕組みです。

ではこのプロセスをもっと深く掘り下げて、どうして相手を独占したい、独占
されたいという欲求が心の奥に生まれてくるのでしょうか?
現代の心理学の一般的な定義によると、SM的な心理状態の発生要因はその人の
自分と親との子供の頃の関係にあるとされております。
つまり簡単にいうとSやMを問わず、男性はプレイをする相手の女性を母親
という存在に置換し、女性はプレイをする相手の男性を父親という存在に置換
しているという事です。

ここまで書けば既にお分かりかと思いますが、SMという行為は子供の頃の
自分と親との愛情のやりとりが極端に不足したり、間違った方法(暴力等)で
行われた場合、それを大人になってから補完しようとする心の行為なのでは
ないのかと。

なお余談ですが'02年に沖縄在住の心理学者・又吉正治氏がメルマガ「病める
日本の心理学」で発表された、SM的な心理の発生要因は自分が生まれながら
持つ性と自分が本当に望む性とのギャップを埋める為に発生するという
ジェンダーフリー思想に基づく小論文がありますが、たぶんこれが最も新しい
SM的な心理の発生理論?なのではないのかと私は思います。
ちなみに私が二年位前に2ちゃんねる心理学板にこの話題(又吉説)を持って
いったらあっさりと見事に否定されました。
あとから調べましたらジェンダーフリーという思想は'70年代のアメリカで既に
実験が行われ、その結果から世界的には既に否定されている古い理論なのだそう
です。
 
Del

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  【No.5 Res.0】 その三
1 Name 鈴木♂
 
では次に鞭や平手で相手を打つという行為の本質は何なのでしょうか。
SMプレイに於いて相手を鞭で打つという事は、当たり前の話なのですが
大抵の場合、双方の合意に基づく行為です。
では何故Sは相手に痛みを与え、Mは痛みを求めるのでしょうか?
これも結論から先に述べますと、痛みによる支配と服従の確認作業なのでは
ないのかと私は考えています。
つまり「痛み」をSとM、お互いの意思の通信手段としているのではないのかと。

痛みを受ける側のMは痛みにより自分が支配され、服従しているという事を実感
します。
そしてSの方も痛みを与える事により相手を支配し、隷属させているという事を
実感します。
この場合の「支配」と「服従」とは縄で相手を緊縛する時と同じ様に、相手を独占
したり、独占されているという事の置換だと私は思っています。
そして鞭や拘束具によるプレイによって、置換された自分の欲求が満たされて
SとMは快感を感じるというプロセスではないのかと。

なおMが鞭打ちで快感を感じるプロセスとしては上記の他に自分が鞭を打たれて
いるという状況を被虐感として感じ、それを快感とするという考え方もあります。
その場合、被虐感を快感とするプロセスの根底にはある種のナルシスズムがあり
どちらかというと女性のほうがこれによる快感が大きいのかもしれません。

なお縄による緊縛や鞭の苦痛を緩和する為にMの脳内ではドーパミンという
脳内麻薬がおそらく分泌されているだろうと私は思っています。
それによって自分は支配=独占されているという快感と共に、脳内麻薬の快感が
加味されて昔から云われている通り、SよりもMの方が快感は大きいという事に
なるのだろうと私は考えています。
SMプレイの最中に、Mの脳内では本当に脳内麻薬が分泌されているのか、
それが科学的に実証されたという話は私が知る限りありません。
それを実証するとすればプレイ中に血液を採取して、それを分析すれば分かると
思いますが、その実験を行ったという話は私が知る限りありません。
 
Del

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  【No.4 Res.0】 その四:結論
1 Name 鈴木♂
 
ここまでグダグダと書きましたが、そろそろ結論を書くとします。

緊縛が主流となる日本型SMと、鞭打ちが主流となるヨーロッパ型SMの二つに
別れるきっかけは、その国が持つ過去や現在の社会体制によるものだと私は
思います。
イギリスの様に現在でも封建的な階級制度が残る国のSMは鞭打ちが主流となり
日本の様に百数十年前から四民平等という自由な制度を持つ国のSMは緊縛が
主流となるのではないのかと。
日本でも明治時代のSMというものは殆ど記録に残っていませんが、極僅かに
残っている記録では緊縛によるSMは見当たらず、緊縛によるSMが主流?と
なるのは大正時代末からであって、これがもし大正デモクラシーなどの民主化
運動と緊縛によるSMの普遍化が図らずとも連動していたとすれば、ちょっと
面白いなと私は思います。

なお、これは国や民族で大まかに分けた場合の事であって、個人の場合となると
それは本当に各個人の嗜好としか云い様がないと思っています。

なお、この駄文を書くに当って私なりに少し考えました。
その結果、上記の様な結論を得る事になったのですが、もう一つの可能性は
その民族が信じる宗教によるものではないかという事です。
もしキリスト教を信じる民族なら鞭のSM、それ以外の宗教を信じる民族なら
緊縛のSMとなるのではないかと。
しかしそうなると、今よりも遥かにキリスト教の影響が強かった1950年代の
アメリカでボンデージという緊縛文化が生まれる事は無かっただろうし
キリスト教よりも儒教の影響が遥かに強い韓国で、ヘギョン(木の棒)を使った
鞭打ちのSMが生まれるという事も不自然です。
ですから緊縛のSMと鞭のSMという方向性が分かれる要因は宗教というより
その国が持つ過去や現在の社会体制によるものであるという事のほうが自然では
ないのかと。
 
Del

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  【No.3 Res.0】 その五:補記
1 Name 鈴木♂
 
念の為に私が知る諸外国のSMスタイルを少し書きますと、ドイツでは鞭打ち
によるヨーロッパ型SMが主流なのですが、近年では緊縛によるSMが増えて
きております。
プロのドイツ人縄師さんも既に存在しますし、明智伝鬼氏がオランダで緊縛
ライブを行った時には、わざわざ国境を越えてドイツのTV局がアムステルダム
まで取材に訪れました。
ドイツという国(というか地域)は確かに厳しい身分制度が存在した国なのですが
第一次大戦後のワイマール共和国の時代に貴族制度が事実上廃止され、それ以降
は身分制度の無い比較的に自由な社会となりました。
その影響がドイツのSMスタイルにも少しづつ反映されてきたのではないかと
私は思います。

つまり過去に厳しい階級制度があった国であっても、それが廃止されて自由な
社会となり、その意識が何世代にも渡って浸透して行けば、その国のSM
スタイルはやがて鞭から緊縛へと移行していくのではないのかというのが
私が考えている根拠の無い電波な仮説です。

台湾のSMスタイルは日本と同じで緊縛が主流です。
日本文化の影響を強く受けている台湾としては当然の事なのかもしれませんが
政権(王朝)がころころと変って、厳格な階級制度というものが長続きというか
存在しなかった近代の中華圏では、鞭打ちのSMよりも緊縛のSMのほうが
親しみ易かったのかもしれません。
以前、私が好きだったシンガポールのSMコミュニティサイトの投稿を見ると
中国系華僑の人たちは緊縛によるSMを、イギリス系白人の人たちは鞭による
SMをという風にはっきりと別れていた事を思い出します。

なお台湾では今でもSMマニアに対して強い社会的な偏見があって、台湾で
動物を虐待する様な事件が起こると、SMマニアの仕業ではないのか?という
偏見にあふれた記事がニュースに載ったりもします。

(この項終わり)
 
Del

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