+…恋慕…+

お忙しいだけ。
そう思わないといけない、そう頭では理解しようしようとしているのです。

なのに、貴方に惚れ込んでしまっているわたくしの心は冷静にお待ちすることが出来ないみたいです。

どうしたらいいのか、判らないくらい狼狽えてます。

どうしようもなく、貴方に会いたい気持ちが溢れて、目の奥が熱いです。

貴方が居ないと寂しがるわたくしを貴方は知ってる…。

わたくしからは昨晩一度御連絡を差し上げているので、もう此方からは待つのみです。今日はちゃんと帰って来てくれるといいのですが…。

毎日笑顔で抱き締めてくれる婚礼前の旦那様。マリッジブルーは許しませんよ。

こうやって真夜中に目覚めると真っ先にキミに抱き締めて欲しくなるの。

毎日、一緒に居てくれてるのにキミに会いたくて寂しくなるけど真夜中だから暗闇の中、また眠りに就くしかない。

でも毎朝、日常茶飯事の様にワタシに声を掛けてくれるキミだから、毎朝が楽しみだよ。

ううん、毎日が楽しみで幸せが正解かな。

不謹慎かも知れないけど…この前、デートの日…キミは疲れ果てて眠ってしまって、約束通りデートは出来なかったけど、朝になって目覚めてからのキミの慌てる姿を見て…大事にされてるんだって改めて判ったら、すごく嬉しかったんだよ？

それにネ。

プロポーズしてくれた事、今でも嬉しくて仕方ないの。ワタシが寂しそうな顔してたから我慢出来なくなって予定より早くプロポーズしてくれたんだよネ。

ねぇ。

ワタシもキミを幸せに出来てるのかな。ワタシだけが幸せじゃ無意味だもの。

寂しくなったら、キミだって寂しいって言っていいんだからネ。

ワタシはもうキミしか愛せないんだよ。

だから、キミが望むなら……

…このところ少しずつ寒くなってきてるな。
そう感じるとき、体温の低いお前を抱き締めて暖めたい。
温もりを感じたまま眠るのもいいし、そのまま海岸で一緒に海眺めるのもいいかもな。


１日１回、忙しいお前からメールが来て、お前専用の着信音が鳴るのが楽しみだったりするんだぜ？

もっと話したいとも思うが、俺も忙しい時があるからお互い様で…我が儘言えねぇよな。

その分ありったけの気持ち込めて送ってる。
……込めすぎて、お前が返事に困ってないか心配にもなるけどよ…。


好きで、好き過ぎて…、愛して止まない。
俺の大事な恋人で、伴侶でもあるスコールへ。

時々……自分の文章を読み返すという墓暴きも同然の行為をしてみると、どうにも必要以上に言葉を捻っていたり淡白に見える事がある。それらをお前がくれた言葉に対する応えとしているにも関わらずだ。
こんな関係は久しく無かったから、距離感を掴み切れず居るのかもしれない。我ながら情けない話だ。


次に取っ捕まえて腕に閉じ込めたら…徹底的に甘やかし尽くしてしまいたいとも思う。とても直接言えた事じゃないが。

お前の事ばかり考えていたのは俺も同じだったと答えたら、
寧ろ俺が今まさにお前に触れる口実を探している最中だなどと情けない事を言ったら、……仮定の話をしても仕方がないのは判ってる。

今この状態が苦痛という訳では断じて無い。
ただ…思い返せばしっかりと伝えていない事が多過ぎて、整理がつかなくなりかけただけの話。言葉にして、何処かに置いておきたかった。
出逢った場所でなく態々此処に書き残すのも、それだからこそ。自問自答や自己嫌悪、纏まり切らない想いを集めただけの物を書く深い理由はない。万に一つ気付いても、どうか気にしないでくれ。


………しかし、らしくないにも程がある。西から太陽が昇るのが普通になりつつある世界に、俺も毒されたようだ。

手紙、ありがとう。嬉しかった。