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過去ログ61 2010/2/15 2:11

▼高梨 源一郎
車内
(心底驚いた視線が自分に帰ってくれば、髪を撫でていた手を下ろしてもう一度微笑み)
うん。うん。・・・・・・・そっか。俺はね?景亮さんがそうやって未だにここの底から心配してるの、よく判るよ。もし、景亮さんが望むなら、一緒にその子の父親代わりで育ててってもいい。景亮さんがそんなに大事に思う子供なら、俺も大事だし。
(そう優しく囁くと、拳を握って涙する相手の体を、シートベルトを外してやんわりと抱き込んで背中をポンポンと宥めてやり)
俺はね、何時でも、ドコでも、なにがあっても景亮さんの味方だから。俺達も、その子も、幸せになれるように考えようよ。ね?
2010/2/15 2:11

▼外村 景亮
車内
(我ながら馬鹿なことを言ったと思いながらも、目的地に着けばこの話は打ち切りだと開き直って。そんなときに相手が発した言葉は予想外のもので、思わず目を見開くと外に向けたままだった視線を相手に向けて)
…………、………え…?
(上手く理解出来ずにぽかんとした表情で相手を見つめていれば、駐車スペースに車が納まると共に向けられた微笑と言葉、髪に触れる手に漸くその意味が染み込んできて)
…………、………っ…………もう……結構な歳なんだよ……向こうの両親……何かあったら…、…もし何かあったら、独りになるんだ………あの女(ひと)はきっと、迎えに来ない………父親も、母親も覚えてないまま……経済的な話だけじゃなくて、アイツ……独りぼっちになっちまうんだよ……っ
(一瞬息を飲むと落ち着いて大人びて見えていたはずの顔がくしゃりと歪んで。ぐっと拳を握り込むと言葉を紡ぐ度にぼろぼろと涙腺が壊れたように涙が出てしまって。もしも何かあれば独りになってしまうのだと、まるでそれが自分のことのように訴えて。今まで誰にも相談出来ずに、またあえてせずに耐えていた気持ちが決壊してしまったようで)
2010/2/15 1:58

▼高梨 源一郎
車内
(不意に押し黙ってしまった車内の中、相手の言葉をじっと待つように己も口を噤んでいれば、大体の予想が付いていた言葉が聞こえてきて)
やっぱり、ね。
(角を曲がった後、暫く続く直線道路を静かに車を走らせながらそう、静かに呟いて)
そうじゃないかと思ってた。でも、景亮さん、まだ俺には隠しちゃってホントのとこ見せてくれないんだもん。ごめんね、ちょっとカマかけた。
(到着したうどん屋さんの駐車場、時間的なものか結構な数の車が止まっていて。入り込んだ奥に漸く1台分見つければ、そこへあえて正面から車を突っ込んでブロック塀に向かい合うようにゆっくりと車を停車させ、シフトをパーキングに入れるとサイドブレーキを引くも、エンジンを切ることは無く)
簡単に割り切れるほうがおかしい。特に景亮さんは優しいから。ほんとゴメンね、酷いこと言って。俺が口挟むべきじゃないってわかってるけど、これだけは言わせて?
(そこまで言うと今までの怒りを含んだ部分はドコへいったのか、静かにいつもの穏やかな微笑を向け、相手の髪をゆっくりと撫で)
景亮さんの、思うとおりにやるといいよ。それが向こうに届かないものであっても、そのことが景亮さんにとっての大事なことならば。俺は、見守ることしかできないけど。けど、何時でも傍にいて支えていくから。
(どうあっても相手の傍にいることを誓えば、ことさらにっこりと、一つ微笑み頷いて)
2010/2/15 1:37

▼外村 景亮
車内
……そーだな。向こうの両親もそう言ってる。俺には関係ない、だから全部忘れてやり直せ、って。俺もその通りだと思う。それが正しいと、思ってるよ。
(相手の言葉に窓の外を見つめたまま静かにそう応えて。相手方の両親も同じ考えで、自分もそれが正しいと理解していると言いながら、何処か表面的なその言葉は車内に白々しく響いてしまって)
………刷り込み、って…知ってるか?親だと思って付いていっちまうってやつ。
(最後の角を曲がろうとする車に、軽口を叩くのも辞めて押し黙っていたが不意に口を開けばそんなことを尋ねて。ついていた頬杖を外すと、視線は間もなく目的地に着くだろう景色に向けられたままぐっと圧し殺したような声が漏れて)
……分かってるよ、俺のためにも子供のためにもなんねーって。でもさ。血が繋がってないとか、そんなこと言われたって…急に割り切れねぇよ。俺の子供だって…家族だって、そう思って、思い込んできたんだから。
2010/2/15 1:20

▼高梨 源一郎
車内
そ。しかもちゃんと自分の足で前に進もうとしてる。立派なことじゃん。
だったらさ、ちょっとキついこというかも知れないけど、きっぱり切ったほうがいいと思う。その子に全く罪はないわけだけど、景亮さんがそれを罪悪感として感じる必要はない。その女性の親も、景亮さんに甘える事は絶対にしちゃいけない。その子が景亮さんの事を父親だと思っているなら話は別だけど。きっとその程度の認識なら、直ぐに忘れる。それくらいの年齢なら。
ここまで何か悪いことしたことあるかよー。
(絶対にそうだともう一度強く念を押すと心配するなと言わんばかりに力強く頷いて。その子供が景亮さんに対してその程度の認識なら、今から先きっぱりと関係を絶つべきだと言い切り)
俺、マージで毛深くないって!って、わんこだからか?
なんか、すんげー重苦しいの着てるじゃん。夏とかありえなくらい暑そうだし。思考じゃなくて実際そう感じたんだけどなぁ。んー。
(最終的犬前提で話していたからか、と思い戻ればぷぅと噴出して。当時の時代背景を歴史の授業で習った程度の認識でしかないものの、重ねた着物は絶対に暑いはずだと。ファンタジーだと決定されれば、幻想じゃなく現実だったんだけどなぁと小さく唸り)
緩んでない。寧ろ結構決意した。
しょーもないこと、って、俺がそんなことすると思う?
(なにやら鋭く直感で緩みを指摘されれば、最初よりは寧ろしっかり思ったつもりだと頷いて。しょーもないこと、がなにを示唆しているか何となく感じれば、最後の角を曲がるべく減速しつつニィと笑み)
2010/2/15 1:01

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