殘香〜yours〜

過去ログ489 2012/1/17 23:40

☆葉っぱもなか
ガラスの壁
こっちとあっち
あいだにガラスがある
ガラスだから
あっちが見える
たぶん
あっちも
こっちが見える
ガラスの壁
でも
お互いに見えてるのかしら
ガラスの壁
本当に
本当に
見えてるのかしら
ガラスの壁
2012/1/17(Tue)23:40
HP

☆鬼豫
土の中で僕は
頭の隅で花弁は舞い
景色と矛盾が混じる

此の根は伸びない 何故
柔らかな静けさに包まれる

何も何も 震えない
衝動に駆られた長い月日が
今や懐かしく置かれている

腐る前に此の芽で触れるもの全てに
今こそ気付きたいというのに
2012/1/17(Tue)19:41

☆、彩 愛 美
冬めく愛の先
 
目の前を過ぎて行く 窓の景色が
慌ただしく季節を 追い立てて行けば
何時の間にか陽に灼けた 二人の軌跡を
こんなにもはっきりと 色褪せさせていた

作り笑いが苦笑いになる程冷え切っていた
もうあの頃みたいには上手く笑えなくて

去り際の足音が妙に嬉しそうに聴こえた
今日のノルマを終えて帰宅するみたいに
全てから解放された軽やかさだった


季節限定の アクセサリーのような
その場限りの流行りは 続いてくれない
直ぐ新しい話題に 塗り替えられて行く
もう過去を振り返る事など無いままに

想い違えて道を違えてしまう分岐点で
何一つ迷わないで離れてしまうのね

会話も漫ろに落ち着かず帰り支度している
気持ちがもうここには無く次の場所へ飛ぶ
これ以上引き留めたって意味も無い程に


もう街路樹はすっかり葉を落としていて
誰もが背を丸め俯いたままに急ぎ足で
口を開く事も無く何処へ向かうのだろう


枯れ落ちた葉は二度と戻る事なんて無い
切り離された愛にはもう未来は無い
ちゃんと春を目指さないと愛は探せない


 
2012/1/16(Mon)23:44
HP

☆、彩 愛 美
Histeric Boss
  
ただ
船頭の指し示す道を
信じて進む事しか
出来はしない

それを
場面毎 時間毎に
方向性を変えられたら
付いて行く術を
失くしてしまう

いくら先が見えないからと
怒鳴り散らしていては
誰も同じ船には
乗っていられなくなる
先の見えない海だからこそ
船頭の揺るぎない
信頼性が問われていて
船員 一人 一人を
わざわざ呼び付けて
不安を与えてまで
何をしたいのだろう

ただ 漠然と
意味なく意見を
求められても
勝手に方向性なんて
決められなくて
何を言っても
否定されるだけ

例え沈む船だとしても
それを感じさせずに
命を預けるに値する
船頭でいて下さい
2012/1/15(Sun)23:51
HP

☆獅子谷まさ
ご当地川柳
海鳴りが
微かに響く
花のみち


☆南房総、水仙ロードの句。
2012/1/15(Sun)22:39
HP

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