殘香～yours～
過去ログ497
2012/2/27 23:51
☆彩 愛 美雪 時 雨
戯れ言みたいに 疎ましい
肩に重たい 雪になった
何処かで別れを 惜しむかのように
季節外れに 雪が降り出した
春の花 もう咲き始める頃
一張羅の冬着のままでもあるまいに
もう足を停めるのは 止しなさい
幾ら引き留めても 止まらない
春がもう隣の駅まで近付いたのよ
責め立てる 訳じゃないけど
悲しい事は 忘れなさい
何時か想い出に 語れる日が来れば
重たい雪も 川に流れ出す
春の歌 口ずさむ子供達
夢と希望で明日の空を探している
道を示すはずの大人ならば
早く昨日の事 置いて来て
春をあなたからお迎えに出掛けてごらん
少し待って もう少しだけ
この心の名残 消せるまで
あともう少しだけでいいから
雪と雨の境で 春時雨
誰に想い残したとしても
春の雪時雨に霞んで消えるだけです
2012/2/27(Mon)23:51
HP
☆彩 愛 美残冬来春 失日の戯れに
恋を失くして
しおれて行く
たくさんの花束
想いも枯れて
いっぱい いっぱい
痛恨残る想い
みんな みんな
はぐれる季節に
名前一つとして
残せもしない
雪情に巻かれて
凍えた恋が
結ばれないまま
のらりくらりと
心を迷わせて
早朝からの
春雷に怯える
へとへとの心は
向こう岸に渡れず
えてして
ずっとこのままで
雪の重さを
がまん出来ずに
舞い踊る元気もないままに
うもれて行くのだろう
春の夢の中へと
はぐれた心を
まぎれ込ませても
だらだらと過去を
遠く忘れられずに
いざようばかり
2012/2/26(Sun)23:10
HP
☆彩 愛 美Next Door
あなたを愛したのは
ただ珍しかっただけなのよ
今まで私の周りには
まるで居なかったタイプの人だっただけよ
良く言えば 個性的な人で
悪く言えば直ぐにも飽きてしまいそうな人
さよならのドアを開いた私を
信じられないような顔で見るあなた
でももうここまでなのそう決めたから
一月分早く
破ってしまったカレンダー
今更テープで直しても
また破る事実変える事なんて出来ないわ
割れた硝子細工戻せない
どんなに上手く繋いでも傷跡隠せない
戻れないドアを開いてさよなら
面と向かい伝える言葉じゃないわ
ねぇ気持ち解るならもう行かせてよ
目の前に現れるドアが一つとは限らなくて
どのドアを開いても同じ部屋に繋がる
そんな事だって時にはあるものよ
選べないドアを開いた以上
自分の足元も危うい気分だわ
早くここを立ち去りたいそれだけよ
2012/2/25(Sat)0:21
HP
☆彩 愛 美落 雷 昼間だと言うのに
辺りが急に
暗くなって来て
眩しい閃光と共に
轟音が鳴り響く
今まで平穏無事だった
日常生活を
引き裂くように
光の矢が
何度も降り注ぐ
もう許してと
手を合わせるけど
だんだんと
近付いて来る
空気までが
震えていて
窓ガラスにまで
伝わって来る
きっと何処かへと
落雷したのだろう
街中の電気が
一斉に消える
どんなに安心なんだと
言われたところで
不安は増すばかり
雷はやがて豪雨を呼び
それでもまだ止まぬ雷
ただ
部屋の中心に居て
小さくうずくまっている以外
何も出来ないでいる
2012/2/22(Wed)23:49
HP
☆カーライル聖女の闘い開けてしまったよ
開かずの扉
毎日まるで万華鏡
無数の私がこの世に放たれた
あんな私
こんな私
見るに堪えないエロさだが
今さら彼女たちを戻せない
見つけたよ
私の中の悪を
善に出会う度
そいつは喉にひっかかった塵のように騒ぐ
あの霜月の夜
荒神が斬ると言ったのは
きっとこいつに違いない
何のために扉を開けた？
それは限界に挑むため
チャレンジにはリビドーが必要だ
何のために悪を宿す？
それは悪をもって悪を制するため
決して悪に付くためではない
毎日まるで拷問だ
聖女でいた日々は安らかだった
聖女の休暇は暫く返上し
私は闘う
色も闇も噛み分けて
2012/2/21(Tue)6:40
HP