殘香～yours～
過去ログ500
2012/3/11 7:36
☆たね遊歩春雨混沌渇いた街に
空白を奏でる
雨が降ってきた
かなしみ
せつなさ
人々の気泡を呑む水滴
ぽつりぽつりと
秘密を打ち明ける
雨は蒼い意味を黙読している
聴こえますか
その先
花を降らせる管楽
深緑をうめつくす
エーデルワイス
誰が蒔いた真水か
天を喰らう田園の
(なつかしい匂いの全景)
きっと天井裏では
雲形の手毬をちぎる天使が
さらさらあそぶものだから
明滅にながされるまま
靴を濡れつくすわたしは
混沌に降りる花を
信じていよう
おどるくちぶえ
鼻歌を忘れたわたし
春雨はいつも
かりそめに濡れた物語
行き止まりの橋を渡る
夢こぶし
かたちもなく
溺れていく泥のように
大海に消える泡のように
春雨混沌
虚空に濡れた
この街とわたしに
蒼い意味が降ればいい
2012/3/11(Sun)7:36
HP
☆彩 愛 美君にエールを
眠たい目を擦りながら
仕事を終えて 終電を捕まえた
最寄り駅までの空席を取れば
一時間と少々は 寝て居られる
まだ家にも戻ってもいない内に
あまりにも無防備になり過ぎて
完全熟睡 人には見せられない姿
何か大切な事を 忘れてはいないかい
夢や希望は与えられる物じゃなく作る物
さぁ立ち上がって君よ明日の月になれ
重たい腰は 何時上げる
疲れているのも解るけれど
気持ちの持ち方一つだけでも
開けて来る道だって 見えるだろう
まだ完全に開いていない瞳
君の周りにある全ての物
見て見ぬ振りばかりじゃ前には進めぬ明日
波の無い穏やかな湖面に 石を投げ入れ
出来た波紋の波を越えて東の空を目指して
今漕ぎ出して君よ明日の波に乗れ
間違っても引き返す勇気と自信があれば
どんな迷路だってクリア出来る
今を大切に生きる忘れていた気持ち
夢を想い出すように今夜はゆっくりお休み
さぁ目を覚まして君よ明日の花となれ
2012/3/10(Sat)0:20
HP
☆覇王樹宵闇の園暮れた陽は名残惜しく
更け行く空は星を手招く
月の光はまだ淡く
焔を灯すのにはまだ早い
夜に移り行く狭間の刻を
待ち望む囲われた園
誰何の声を掛け
顔を覗かせた君が待つ場所
闇を纏い
静寂に包まれ
響く喘ぎは空に消え
紡ぐ吐息は君と戯れ
触れる身体を確かめ合ったら
混ざり絡まり熔けて逝く
上気した胸
濡れた脣に口付けて
朝が来るまで突き上げてあげる
夜が明けるまで鍬えてあげる
此処は夜だけ
闇に染まる此の刻だけの園
2012/3/9(Fri)20:36
HP
☆平井蓮華差-distance-半歩前を行く君の背中
見失わないように
人混をすり抜ける
気になるお店に
チラリ
視線投げかけても
君の背中に
目があるはずもなく
君の背中に視線戻し
足を速める
ポケットに突っ込んだ
君の両肘を見て
もうあの頃のように
無邪気に繋げない手
ポケットの中で
ぎゅっと握りしめる
呼び止めたくて
ジャケットの裾に
伸ばした指先
躊躇して
こわばったまま
見失う君の背中
この人混じゃ
声も届かない
身長差がね
30cmもあるからね
歩幅もだいぶ
差があるからね
君の一歩に
追いつけない
君の心に
近づけない
そうやって
すれ違ったまま
どこへ辿り着こうと
しているのかな
このまま
どこへ流れ着くのかな
その答えは
知っているけれど
今はまだ
知らないふりをしていたい
2012/3/8(Thu)17:12
☆りく午前3時にティータイム
午後3時にはシンデレラ
2012/3/8(Thu)7:23
HP