殘香～yours～
過去ログ521
2012/8/29 22:46
☆彩 愛 美不老不死 人類は今
食物連鎖の
逃れられないはずの
輪から外れて
不老不死さえも
手に入れようとしている
自然界では
例え小さな傷でも
致命傷になる事もある
天敵に狙われたり
自然の力の気紛れに
命を落とす事もある
どんな致命傷を負っても
最新医療で救われたり
難病でさえ克服したり
若返り手術をしたりと
病院が全て解決してくれる
自然災害も最小限で
生き延びられるようになった
その反面
死なない事が
当たり前になり過ぎて
『生』への有り難みが
薄れて来てしまった
助かれば神様
死なせてしまえば悪魔と
医者の立場を 追い込む
不老不死など 絵空事
増え過ぎた人口に今
星が悲鳴を上げた
2012/8/29(Wed)22:46
HP
☆彩 愛 美朝顔のように
溜息みたいな 夜明けの頃
朝陽よりも早くは 起き上がれない
長い夏休みの間だけは
家族の中で一番に 目を覚ました
朝顔のように 朝だけ元気だよねと
何時もずっとからかわれていた
言葉通りにお昼ご飯の後は
夕方までぐっすりと 昼寝をしていた
そのくせ夕食は きっちりおかわりをして
何もしない夏休みを過ごした
誰かに見せたい 訳でも無く
人目も気にしないで 毎朝咲かす
他人の言葉に 惑わされず
自分の花で どんな時もありたい
何時までもずっと 咲かせたい想いも
そんなに長くは続かない
今しかない想いを形にして
毎朝一輪だけでも 咲かせていたい
どんな事も朝には 忘れ笑顔になって
清々しい一日を始めたい
同じ花はもう二度とは咲かない
だから毎朝新しい花を咲かせよう
孤独な闇から解放されて行く
夜明け空に 照らされる朝顔のように
一日の始まりに 想いを巡らせて
曇りの無い私を咲かせたい
2012/8/27(Mon)22:48
HP
☆彩 愛 美安心神話 夜の濁流に
街が巻き込まれて行く
川も 山も
道も 家も
目に見える物全て
高い文化に守られて
何処かで甘えて
『絶対』と言う名の
安心神話の中で
危険を感じたり
回避する術を
失くして行く
一瞬の雨に
成す術も無いまま
目の前で起きている
自然の牙の猛威に
ただ手をこまねいているだけ
どんなに文明が進んで
便利な生活になっても
一度牙を剥いた自然には
あまりにも無力だった
突貫工事で復旧作業が
始まるけれど
本当に良かったのだろうか
元々無理な開発が
被害を拡大させて
しまったのかも知れないのに
自然の成り立ちを
無視してまで築いた
砂上の文明から生まれた
安心神話だから
2012/8/26(Sun)23:02
HP
☆彩 愛 美恋人よりも親友で居て
聳え建つビルの合間を縫って
迷路のような街を抜けて来た
約束なんてしていないけれど
逢えばどうにかなると想っていた
あの頃は恋の意味もよく解らないまま
まっしぐらに恋を追い続けていたね
地下鉄の駅でバスを待つような
チグハグな恋の感情で
ただ前にある恋の道を
脇目も振らずに駆け抜けた頃
既に過去形になったお話
未練とか後悔は無いくらい
完全に燃え尽きてしまうまで
全力で走り続けて来た
見る物の全てが新しくて刺激的だった頃
一番大切な事見ていなかった
スピードゲームでコーナー曲がれず
求めた恋のチェッカーを
見る前にリタイアだなんて
情けなくて涙も出ないよね
また今度なんて気持ちもあるけど
ふぅ～ん これが恋かなだなんて
本当いい勉強になったと想える
こうして二人で居られる事が
おかしな気分でもあるけど
恋人よりももっと深い
親友と呼べる二人になれた
2012/8/24(Fri)23:12
HP
☆彩 愛 美かんせい 完成された
君の感性と
未完成のままの
僕の感性が交わる
未完成だった
僕の感性は
完成に近付く
完成されていた
君の感性は
更に磨きが掛かる
全く違う感性が
一つに出逢う事で
今までとは違う
慣性が働いて
動き出す感性を
上手く管制して
構築させて行く
自分一人だけでは
出来なかった事や
知り得なかった事
閑静なまま
平凡に終わる感性に
新しく道が生まれる
今までとは違う感性で
作品が描かれて行く
新しくなった作品に
これまでには無かった
歓声が上がった
2012/8/22(Wed)23:28
HP