殘香～yours～
過去ログ524
2012/9/14 23:32
☆彩 愛 美石 榴
どうしてだなんて もう聴かないで
このままきれいに 離れさせて
あなたと歩いた 想い出のアルバムを
もうこれ以上 汚さないで
昔のように甘く 優しいあなたの
腕にもう一度 抱かれてみたかったけど
もうあなたの 腕の中には別の
彼女の香りが 満ち溢れているのね
どんなに探してみても 私の
入る隙間なんて 何処にも無くて
『ゴメンね』なんて 口先だけの
言葉では何も 始まらない
ましてや傷付いた 心を晒け出す
剥き出しの愛は 護れなくて
石榴が朱く弾けて 壊れた私の
心臓も停まる程に 愛も見えない
秋木立に揺らぐ 蜉蝣の舞い
最後の時間が 近付いているのね
決められた運命を 覆せない
弱みなど誰にも 見せたくはない
最後くらいは 格好付けさせてよと
引きつる笑顔に 声も震えて
涙も笑顔の内だって 妙な事…
手の届かない所で 熟し切って
触れる事も出来ず 割れて落ちてしまうの
どれ程求めても 私の
物になる事も無く 風に消えて行く
2012/9/14(Fri)23:32
HP
☆彩 愛 美自分ロケット ブースターに点火して
自分自身の
重苦しい大気圏を
飛び出そう
今居る自分の世界より
もっと広い世界へ
宇宙へと意識を
拡げて行こう
体中に感覚を
張り巡らせて
スラスターで
軌道を調整して
自分を高める
目的地まで
一直線に進もう
もちろん進路上には
様々な困難があって
直線的には
進めない事だってある
それを回避して
時には打破して
前へ前へと進む事が
自分を強くするから
再びこの地へと
還って来た時には
今よりもずっと
強くなった姿を
見せられるから
今自分ロケットを
大空へと
打ち上げよう
2012/9/12(Wed)23:04
HP
☆葉っぱもなか走れサラリーマン走れ走れサラリーマン
走らなければ給料もらえない
走れ走れサラリーマン
走ることに価値がある
走れ走れサラリーマン
走らなければ出世できない
走れ走れサラリーマン
追い越せ追い越せサラリーマン
他人の不幸は私の幸せ
リストラだ
なんでだ
あなたはもういりません
走れ走れ歩いたら負けだ
けれどもう走れません
走れ走れサラリーマン
ゆっくり歩いたほうがいろんなもの見えるけどこれは幻なのかなあ
わからなくなった
じゃん
2012/9/12(Wed)22:20
HP
☆彩 愛 美恋の同窓会
在りし頃の 幼い恋を
『お互い様』と 笑い飛ばしたね
薫りの飛んだ 珈琲2つ
気持ちと共に 冷めてしまうのね
まだ温め直せば 飲めるかも知れないけど
もう際立つ程の薫りは 戻せなくて
唯一の特別な ものでは無くなった
見終わった映画を 振り返るように
あれこれ場面を 語り合うけど
今更戻れるはずも無い ただの恋の同窓会
同じ恋の 個人授業
もう何度 繰り返し学んだの?
何時も赤点 ギリギリだった
恋人よりも 友達で居たね
本気で恋する事 何処か恐がって居ただけ
触れ合う手と手の 震えさえ頼り無くて
自分勝手にボーダーライン決めてしまった
高過ぎるハードル 飛び越えられずに
ズルして 迂回ばかりをしていた
今更どうでもいい話 過ぎた事よ同窓会
同じテーブルで 顔を突き合わせみても
何の情念も 涌き上がらないだなんて…
恋素材集めて 気持ちだけの恋
借り物の恋が 実るはずも無い
今更出席など出来ない そんな恋の同窓会
2012/9/10(Mon)22:35
HP
☆彩 愛 美流水打木 治水限界を越えて
地下水が溢れ出す
根の浅い杉木立は
根こそぎ倒されて
倒された木々は
流水に交わって
やがて濁流へと
飲み込まれて
流される間に
小さな枝は落ち
あちこちぶつかり
幾つかに折られ
そのどれもが
打撃兵器へ
下流域を
目指す
苦労して
架けた橋も
育て上げた
農作物も
住んで居る家屋も
みんなこの打木が
破壊してしまう
一度壊れたバランスは
次々連動して
拡大する
自然は全て
一定の
バランスがあって
こんなにも脆く
崩れてしまうもの
2012/9/9(Sun)22:40
HP