殘香〜yours〜

過去ログ629 2015/8/5 23:38

☆彩 愛 美
永遠の他人

列席者の 一人になって
喪主にもなれず モトカノでもなく
ただの友達にさえ なれずに
同級生の一人として ここに居る

もう生きて想いを 伝える事も出来ない
まだ別れた時からの 仲直りも出来ないまま

式次第と共に 流れて行く想い出
二度とは繋げない 扉の向こう側に
見送ればこれで 永遠の他人になるわ


礼笛に出る 車が行けば
これ以上ここに 居られるはずもなく
みんな散り散りに 帰り支度
その程度の一人ならば 仕方ない

これからの未来を 語り合える日も来ない
未完のままで消えて行く 過去の出来事として

アルバムの中で 停まったままの時間
そこから一歩だって 進めない壁がある
解って居たの 永遠の他人になると


何処にも行けない 迷子の心の道標
崩れ落ちた橋の 先へはもう進めはしないから


更新されずに 埃塗れの日記
もう開くのを止めようと 硬く決意した
覚悟を示せば 永遠の他人で終わる





2015/8/5(Wed)23:38
HP

☆彩 愛 美
男女同権
何処かの 社会団体が
必死になって 叫ぶ
同じ人間なんだから
同じ権利 をってね

ジョーダンじゃないわ

体だって
精神だって
まるで違う生物
同じ権利をだなんて
考えられない
同じように 働いて
同じ額の 給料を得て
男でも 女でも 無くなる

同じ権利を
手に入れる代わりに
特権を失ってしまう
優遇なんて もう
してはもらえなくなる

食事だって
おごってもらえない
仕事だって
手伝ってもらえない
ドライブだって
助手席ばかりでは 居られない

同権なんて 要らないなから
もっと 優しく
手を 差し伸べて
もっと たくさん
特権を ちょうだい

2015/8/3(Mon)22:30
HP

☆彩 愛 美
Rainy Station

雨の駐車場で エンジンを停めて
あなたが乗った 電車を待っていた
はっきりとこの電車だと 解らないけど
それでも一人で 待っていた

フロントグラスの 雨垂れ越しに
ぼんやりと駅から 出て来る人の流れの中に
ずっとあなたを 探し続けた

こうして見ているだけで 様々な人達が通る
この駅にも この人の数と 同じだけの
ドラマがきっと あるのだろう


切に想う気持ちから 駅までの道を
あなたの顔が ただ見たくて走らせた
雨の道が苦手なんだって 事も忘れて
気が付けば駅まで 辿り着く

音の無い車の中で あなたを
好きになった理由を 最初から想い返しては
今日までの歩みを 数えた

ぼんやりしている時間 何かに心を奪われずに
思考回路全て あなたの事だけになる
頭がパンクして しまう程に


こうして何時間… 待ち続けたのだろう…
その内疲れてつい 眠ってしまっていた


不意に窓を叩く音に 起こされて顔を上げた
そこには笑顔で立っている あなたが居たわ
嬉し過ぎて 泣き出しそうよ



2015/8/3(Mon)22:28
HP

☆彩 愛 美
心 障 者
健全な体に
健全な心が宿る
よく聴く声だけど
健全な体なのに
壊れた心を持つ
人々が増えて来た

駐車場一つにしても
指定場所を守れず
吸い殻やゴミを
棄てて立ち去る
買い物かごやカートを
その場に置き逃げたり

個人主義が
日に日に進み
モラルもマナーも
希薄して行く
自分さえ良ければ
他人がどうだろうと
構わないと
心が病んで行く

麻痺して行く心が
健全な体をも
蝕んで行く
やがては人感情を
何一つ持たなくなり
人である意味すら
失くしてしまう
それでもまだ
本当に 人間だと
言える?


2015/7/27(Mon)23:40
HP

☆彩 愛 美
何時だって初恋

どれだけ多く恋の 経験を重ねても
どれ一つ同じ恋なんて 出来はしない

出逢い方だって 様々な形があって
その度にアタフタと 取り乱して
冷静な気持ちを 保てずに居る

女の恋は 何時だって初恋
ドキドキしている 自分に戸惑っている
何度恋してみても 初めての気持ち
毎日が楽しくて 眠る時間も惜しくて


片手で納まる恋の 経験値越えても
まだ知らない恋に 出逢う事だってある

少しばかりの 経験なんて意味も無い
恋のバリエーションは 無限大で
ほんの一握りを 理解しただけ

女の恋は 何時だって初恋
新しい恋に 自分を磨いて行く
繋ぐ手から伝わる 血液の流れ
隠しても隠せない想いに 赤面したり


恋に慣れ切って 感動しなくなったら
もう恋する気持ちなんて 持てなくなるわ


女の恋は 何時の日も初恋
最高の気分 酔い染れたいもの
何度傷付いたって 信じ続けたい
この胸全部染めて 初々しい恋をして





2015/7/23(Thu)0:09
HP

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