殘香〜yours〜

過去ログ650 2017/11/19 22:54

☆彩 愛 美
十月座の恋人
雨に途切れる
会話の端々を
繋いで綴れば
新しい劇台本

冬に続く階段
立ち停まる足
振り向く先に
褪せた夏秋の
葉衣を散らす
古い想い出に
汚れた劇台本

違う誰かなど
求めたりとか
望んだりとか
心にも無くて
寧ろ只一人を
追うがゆえに
鈍い足取りで
名残階段渡る
秋日の劇台本

手を振るのは
過ぎ去った夏
これからの冬
決めるのは誰
人も疎らな席
まだ結末すら
未知数の明日
二人で描けば
誰も知らない
劇の幕が開く


2017/11/19(Sun)22:54
HP

☆あすか
金魚鉢
まるい 大きな 金魚鉢がひとつ

アウトラインは曖昧で
どこからどこまでが わたしなの?

クリアな境界線
その内側へようこそ
あなたもあなたも
ひとかけらずつ 貰い受けるわね

外側には
まだ たくさん

かけらを集めて なににしよう
楽しみは尽きないの

なにがうまれるか
たまに のぞきにきてね
わたしの中へ
2017/11/15(Wed)23:40
HP

☆空汰
答えを出すプロセスを
左脳の海馬につめこみながら
オトナへと続く道を歩いてきた

次第にぼくは 避けていく
失敗 二の舞 回り道


知りえた格言の数をひけらかすより
感じえたしあわせを分かち合いたい

きみのことを思うと
自分でもわかるくらい
心は優しい色になるんだ
2017/11/1(Wed)23:22
HP

☆彩 愛 美
木 金 魚
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漂うように一つの空間の 歪んだ揺らぎの中
ただ時の流れを このまま停めたままで
現実とは違う世界に身を委ね 流れるように流れず
流れぬように流れて行く 心の葛藤に蝕まれ

このままずっと変わる事の無い この小さな水宇宙の中で
石化して行く心は 定まらないままに浮き沈み

僕の都合ばかり押辺て 君の事情も顧みず
一人で生き行く術も無い 囚われ人だと気付けずに


一房に群がる果実のように 一つ処に住み着いて
一時の安楽に そのまま落ちて行こう
目の前にある甘い物ばかり食べ尽くしたら その先へは進めない
仕切られた見えない壁 外の世界を夢見ていても

このまま少しづつ削られて行く 大木の欠片も何時の日にか
こんなに小さな物へと 姿を変えてしまうのだろう

瑠璃の水牢閉ざされて 歯痒い空を見上げているだけ
青の蒼さに染まるまでは 僕の心も晴れやしない


月の夜に 火照る想いも 水の中で 木彫りの 金魚になって
土に還る その日まで 夢見て 求めて 望む物は何


かぐや錦をこの身に纏い 月の鏡に映す想い
愛されたくて愛してみても 尽くせぬ愛は愛じゃない





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「禁止tag排除」
2017/10/21(Sat)0:24
HP

☆休齋
忘れじの日

【忘れじの日に想うに詠める】

 馳せて尚
 持ちて余せる
 一人とて
 倶に馳するる
 人ぞ有りける

 はせてなほ
 もちてあませる
 ひとりとて
 ともにはするる
 ひとそありける


。休齋



【馳せて心倶(とも)に】

私は世界の中の数十億分の一の存在です。

その様に非力な私も心と魂の辛さに立ち向かう方々、重くて立ち向かえる力がどうしても起こせない方々

色々な在り方の魂が持つ心を必死に察する努力は出来ます

正しく察する事が出来なくても察する努力は出来ます。そしてすぶきであると

あの悪夢の如き災い。悪夢であれば夢から覚めれば。しかし悪夢ではなく、悪夢の如く そう如くな現実でした

東日本に住む私は、受けた被害は根元の地の方々に比べたら小さすぎて見えない程の微々たるものでした

それでも、遠隔地の方々よりは少しだけわかります

あの日、命以外の全てを流された友達もいました

私は数十億分の一の小さく非力な存在です

一人で神の如く何かを為せるべくもなく

ただ魂の内なる御心を察するに務め思いを倶(とも)に馳せることしか出来ない小さな存在です

でも、もし一億一千万分の一の小さな存在が一億一千万の数があつまり心倶(とも)に在る事が出来たら

一個人の思いからは想像も出来ない大きな科学変化の様な光が生まれるかもしれません。

一人であって独りに在らず

皆がそれを意識した時きっと


。筆 平成29年3月10日金曜日

 休齋朝臣源



2017/3/10(Fri)18:50
HP

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