哀切
過去ログ100
2013/12/29 3:09
◆伊達政宗どんなに愛しても、俺じゃ誰も幸せに出来ない。
◆片倉小十郎ーーあれから參年。
もう良いだろうと幾度と云い聞かせた処で、胸中の煩わしい其奴は一向に収まっちゃ呉れねえ。
テメェの聲が、
笑顔が
熱が、離れて呉れねえ。
其れどころか月日が経つ程に鮮明になりやがる。……なあ、一体如何な呪いをかけやがったんだ?
無様な俺を、テメェは嘲笑うか?坊や
◆真田幸村全身から血の気が引く感覚。
指先が酷く冷たい…懐かしいと思う心とは裏腹に、やはり深層では貴殿を恐れているのか。
…ただ、赦されたのなら其れだけで。
◆伊達政宗こんなにも早い幕引き。
正直、夢にも思わなかったぜ。
昔々を思い出して勝手に凹んでる。
ザマァねえ。頭を鈍器で殴られたような衝撃。防ぎ様が無かった。諸に食らっちまったらしい。眩暈が止まらねえが仕方ねえ、いつもの事だと自身に言い聞かせて幕を閉じる他術はねえんだ。It'll be all right, 直ぐに慣れる。
大丈夫、大丈夫。
何も、…焦る事ァ、ねえ。