哀切

過去ログ106 2014/4/23 12:10

◆毛利元就
好いておった。
すまないな。

◆長曾我部元親
都合よく出来た俺の脳に嫌気がさす、思い出のアンタの香りに惑う。男前な其の面が見てえ、なんざ。どの口が言えるってんだ。

我儘も良いとこ、幕引きに二の足踏んだら鬼の面も剥がれお仕舞えよ。舞台袖迄下がったのは紛れも無く此の俺自身、…なのに何故だ?物陰に隠れてアンタの裾を引こうとし指先泳ぐ俺の姿がちら、ほら、と。

あれより一人で踊る舞台が味気ねえ。能に神楽、狂言…扇子で仰ぎ見外の様子。変わらずアンタは其処に居る、それだけで良いのによ。強欲にも程が在るぜ、…なァ。鬼さんよ。

◆前田慶次
なあ、どうすりゃいい?…なんて、あんたにゃ聞けねえよ
俺が今一番怖いのはあんたの心を裏切るのとあんたに嫌われる事だ、自分が一番よく知ってる筈なんだ
だから明日にはちゃんといつものくれねえかい、一言でいい…それだけで俺は今の俺のまんまで居られる
俺にとってあんたは一番じゃなくて唯一だって実感が欲しいんだ

◆徳川家康
今でもお前と過ごした幸せだった日々が、心の中に鮮明に残っている。
ふとした瞬間に蘇り、思い出す度に恋しく思い、もう届かない言葉を繰り返す。

距離が離れていても、傍にいてくれてありがとう。
お前が教えてくれたこの気持ち、今後も色褪せることはないだろう。

二度と戻るはずなんてないとわかっているのに、今日も明日も明後日も…ずっとまた会えることを夢見てしまう。