哀切

過去ログ73 2012/6/12 23:54

◆伊達政宗
Fu,俺らしくもねェ…
御前から返事が無い日々がこうも虚しく寂しいものだったとはな。

小十郎、忙しいのは重々承知だ。
何時でも…--帰って来いよ。

◆真田幸村
恐らく、二度とこの手に縁が戻る事はない。
不可抗力にせよ、残っていた鳩は皆飛び去ってしもうた。

某はただ、誰もいない部屋で一人、皆が幸せであるよう祈るのみだ。
別れの言葉は二度と使いとうござらぬゆえ、有難うの気持ちだけ、此処に。

――…あの頃に戻れたなら、

◆伊達政宗
いい加減、待ちくたびれちまったぜ。なぁ、アンタ何なんだよ。
そろそろ俺がGiveupしそうだ。

◆大谷吉継
或る南蛮の小説家の訃報にふれた。
以前、ぬしと薦める書の話をしておった時に、われの挙げたその小説家よ。
…一年と半が過ぎようとして、いまだに些細なことが記憶を刺す。忘れることなどできぬのに、こうして、短い時に共有したものが損なわれてゆく。

…三成。