哀切

過去ログ74 2012/6/25 0:11

◆猿飛佐助
未だに向き合えずに居る。あんたと居た時は、最悪だった。どんどん良くない物になっていった。毎日辛くて、でもさ、あんたが笑うと幸せだった。麻薬の様だ。蝕まれていった。好きで好きで、堪らなかった。そう思ってたよ。

もうすぐ、別れて二月が過ぎる。忙しい日々に、昼には、忘れた。ただ、夜は未だに考える。会いたい、話がしたい、謝りたい。でも疎まれるのが目に見えているから、もう出来ない。荒れてた時なら出来たかもしれないけど、こおんな冷静な頭じゃ無理だねー。

愛しいと云って、酷く狂った。少しずつ、治ってきたけど、未だ未だ俺の中では美しい思い出。ああ、今俺様は世界一都合の良い男だよ。あんたがどれだけ傷ついていたか、知ってるのに。

もう、夏が来るなあ。
あんたの昼が長くなる夏が来る。俺様が楽しみにしていた夏。向日葵を呉れると言った夏。来年は、と約束を貰った夏。この嘘吐きめ、でも好きだったよ。

◆毛利元就
どうにも…忙しい様子

邪魔になるのではと、待つは容易い

…が

…不安や寂しさを拭えぬは我が弱さ故

重荷、負担になど成り下がりたく無いのは当然

すまない、__。
この不安は此方に捨て置こう

…愛している

◆石田三成
貴様は何が気に食わない?

不要ならば斬り捨てろ。
そうでないならば、理由を言え。
黙っていては分からない。
私にできる事は何もない。

貴様は頗る分かりやすい。
何でもない等と、偽りを口にすることは許可しない。

◆猿飛佐助
真っ白い紙か……何度見ても血の気が引くねェ…。
でも何でかな、捨てらんないんだよ。今までの思い出も全部、捨てられねェんだ。

アンタが心なんか忍の俺様に寄越すから…ほら…何で…?涙が止まらなくてグチャグチャだよ。何で…こんなの置いてくんだよ。全部奪って行けよ海賊のクセに…!!
狡い…悔しい…悲しい、寂しいよッ!!

全部ウソだって笑ってくれよ…。

……苦しい。
捨てられないならせめて、アンタの代わりに全部抱き締めて闇の深淵まで沈んでしまいたい。