哀切

過去ログ75 2012/7/15 11:32

◆長曾我部元親
アンタと関係変えてから此処に文を綴るのは……初めてだな。

長くは綴れねェ、だが……確かに俺は幸せだった。俺にとっちゃやっぱりアンタは家族同然で………だから只の友達って言われた時は悲しかった。でも、お互い同じなんて有り得ねぇものな。…未だ友達で居られるだけ、俺は幸せものだ。

目の前の事実より、アンタに必要とされなくなった事が……見知らぬ架空の誰かに俺の幸せを預けた事が、一番つらかった。
…なんて言ったらアンタは怒るんだろうなァ、きっと…ちったあ俺の事思って呉れてるから。

……ごめんな。もう俺はダメなんだ。
此処迄落ちぶれて、アンタと関わる資格なんて何処にもねぇんだ。でも居たいなんて…本当に、バカ極まりねェだろ…?

◆松永久秀
いつもと変わらぬ、己の身の丈に合った事をしていればこんな面倒な感情など宿さずに済んだというのに、一体私は何をしている。
したい事などたった一つ、それ以外はどうでもいいと…己が一番分かっているのだろう?
…ああ、苦しい、この上なく面倒だ。
何故よりによって私を選んだ、何故もっと他に気の合う者や似た者を選んでくれなかったんだ。
おそらく卿と私は、価値観や向き合う姿勢が全く違う。
あれとそれとは似て非なるものと理解しているからこそ気をつけていたというのに。

身の程を知れ…という事だろうか。
やはり私には卿が眩しいよ、少年。

◆長曾我部元親
俺の言葉はそんなに軽いかい?
何時も声を掛けるのは俺から。最後に取り残されるのも俺。じゃあよ、返され無かった言葉や気持ちは何処に行くんだろうな。
アンタにとって俺は特別じゃねェ事は知っちゃあ居るが。どうにも心が挫けそうだ。

◆石田三成
止めろ…此れ以上私の心を乱すな。貴様を傷付けたくは無い……共に居てはいけない。

しかし貴様と居るのは楽しくて、永遠に、傍に居たいと感情が込み上げる。嗚呼、此れを愛と呼ぶなら随分と薄汚れた物だ。