哀切

過去ログ84 2012/11/18 2:44

◆片倉小十郎
今でも好いている。だが会いに行く勇気が出ねぇ侭一月以上が経った。これだけ待たせたらどんな人間でも穏やかじゃいられねぇだろう。文が跳ね返ってくる事を恐れ、また出せない日々が続く。最低な腑抜けになっちまったもんだな、俺も。

お前に浮気を疑われた時ァ悲しかった。俺にはお前しか居ないとあれだけ伝えていたにも関わらず他に相手が居るんじゃねぇか、と。言われた時は胸が痛んだ。派手に壊れた音がした。好きだと何度伝えればお前は解ってくれるのか。否、後日お前から謝罪の文が届いたが返せなかった俺が悪い。言葉を綴る指が止まった。どうしたらいいのかもう解らなくなっちまった。

だが、結局これだけ経った今も好きな気持ちはずっとある。会いに行って今すぐ伝えたい、傍に居させて欲しいと。だが…もう会いに行く事はねぇだろう。その幸せを壊したのは間違いなく俺だ。愛している、…家康。この気持ちを抱いて俺は消えるとするぜ。

◆片倉小十郎
あれから数日が経ち、文は届けど連絡は無し。もう貴方からの文は、小十郎の元には来ませぬのだろうか…何かあったのでしょうか…。
其れとも貴方が理想とする『小十郎』と言う存在が現れてしまったのか。

◆真田幸村
期待をしてはならぬと、跳ねる鼓動を押さえ付けておるうちに段々と鼓動そのものがなくなっていくのを、某には止める術もなく。
やはり交わってはいけなかったのだと、今更後悔したところで手遅れであろうな…。ただ傍にあるだけで幸せであったのに、全てが欲しいと欲張った己の罪故か。
…一度は繋ぎ止めたその手を、今度は某が手放すなど…そのようなこと、出来ようはずもあるまいに。

◆猿飛佐助
好きだよ、誰よりも…だから会いに行った…望みをかけたんだ。
結局駄目だった…アンタは誰を見てる?
駄目なら曖昧な言葉で俺様を混乱させないで…

でも、まだアンタが好きだよ…馬鹿だな俺様も