哀切

過去ログ86 2012/12/26 22:47

◆真田幸村
幾月振りだろうか

此処に来るのは、ー貴殿への想いを紡ぐのは
……貴殿と出会った頃を思い出す、愛を紡ぎあった事、言葉を交わした事、逢瀬全てが心に残る某の大切な物

文は消えど某がそう思う事が嬉しいと貴殿は申した
笑って貴殿を見送りたかったので御座るが、目の前が霞むのは何故で御座ろう


ー政宗殿

◆伊達政宗
shit…ッ!勘弁してくれ。話の通じ無ぇ野郎に渡す言葉なんざ持ち合わせてねぇンだよ。

あんたに俺の心は通じ無ぇだろう…もう、休ませてくれ。頼む………。


安心しな。
竜は…二度と地を這う事は無ぇ。

胸を張り、只前を見据え、矜持、自尊心を維持する事に疲れちまった。


何より…あんな風にあんたから思われるとは、な。

何一つ……残せなかった事だけが心残りだぜ。


Bye…last sweetheart。
_してた。

◆石田三成
煩い。
煩い、煩い。
これ以上、私の傍で嘯くな。

私が成した事は、全くの無意味でしかなかった。
貴様には何も届かない。

貴様にとっての私は、都合の良い存在だ。
それ以上でも以下でもない。

だから何だ。
繰り返される中、それは多分に予測ができた。
今更、何を抉られる必要がある。
足掻いていたのは、私一人。
そんな事、疾うの昔に知っていた。

次こそは次こそはと願いながら呑み下し、果たしてこれで何度目だ。

もういい。もう沢山だ。
幕は私が自ら引いて見せる。

貴様への思慕も憎しみも、痛切も何もかも、私が従え泥土に沈む。

貴様の事は、愛していた。
二度と貴様の声には応えない。

◆伊達政宗
文を綴る。
本音を隠して、ただお前の負担にならねぇ様に明るく振る舞う。
寂しさも、辛さも何もかも直隠して文を綴る。