哀切

過去ログ92 2013/6/4 17:19

◆長曾我部元親
あんたへ送った鳩は俺の手に戻っちまった。俺は…あんたを困らせてばかりだったよな。
未だ胸はジクジク痛んで辛いが、あんたに幸せが訪れるよう…俺はずっと祈っててやる。
たとえ、その幸せに俺は居なくても。

◆前田慶次
叶わぬ恋慕だと判っていても、ただ縋り寄ってるだけかもしれない、判っていても、おれはアンタが良いって、思ってるんだ。
アンタの優しさが滲むだけで、おれの心はほっこりするんだよ。おれも優しく、大切にしたいって…思っちまうんだ、なぁ。

他のことでまつ姉ちゃんに話をしたとき、心に従っていない、って言われたんだが…おれは心に従っていないかい?
今判ってるのは、アンタが大好きだってことだけ。

…好きだよ、ずっと傍にいておくれよ。

◆松永久秀
朽ちたならば沈めば良いものを。
中途半端に留まったまま未だそこにある。
浮上することなど二度とないと言うのに。
ならばいっそ弾けて消えろと、願えどその選択すらも己の意のままにならない。

何時になったらこの胸の傷は塞がるか、未だ脈打つ心臓から血が噴き出したまま止まらない。

…卿は、思ったよりも、残酷だな。

或いは、長年の悪行のツケが時を超えて振ってきたのかもしれないね。

◆伊達政宗
…なぁ、オレはどうしたらいいんだ。なんでこんな…。
行かないでくれよ、頼むから…帰ってきてくれよ