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【No.40 Res.0】 廃校舎〜プロローグ〜 1 バブルというものが弾けて世の中の景気が少しづつ傾きかけてきた 1990年代の前半、新潟県内のある村に廃校となったばかりの古い中学校が あった。 それは最低でも築50年は経っているだろうと思われる古い二階建ての 木造校舎でそれは村立の中学校だったから廃校になっても土地建物共に 村の所有物だったのだが、それをとある部品メーカーが借り受けて 小規模な工場というか作業場兼倉庫として使う事になった。
校舎を工場に転用するのだから多少の改築が必要となり体育館を 作業場と事務所に、校舎の一階と二階の間にベルトコンベアを通して それで各教室を倉庫に使うといった感じの建物になっていた。 そしてその工場にKさんという男性が本社から移動する事になった。 これから語られるお話は工場となったその廃校舎で起こった幾つかの ちょっと不思議なお話。
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