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【No.42 Res.1】 妖精 1 怪談という訳ではないのですがちょっと不思議な話を思い出したので ここに書いてみます。 私が中学生の頃の話なのですがある日友人の家に遊びに行くと友人が 不思議な写真を持っているという話をし始めました。 その友人の親は転勤の多い職業だったので彼も一緒に県内各地を転々と していたのですが、彼が小学生の頃に住んでいた県内G市でその不思議な 写真を手に入れたそうです。
そのG市は海に面していないので夏になると市内を流れるH川が市民の憩いの場 というか子供たちの水遊びの場になっていたそうなのですが、あるときの夏に 彼が住んでいた町の町内会でそのH川に遊びに行こうという話になったそうです。 町内会の人たちは河原で弁当を食べたりビールを呑んだりして子供たちは 水遊びをしていたそうなのですが、その町内の誰かがその催しを記念に 撮影したうちの一枚にその不思議なものが写っていたそうです。
2 彼が言うにはその写真はみんなが集まってお弁当を食べているところを 数m離れた場所から撮影したというごく普通の写真だったそうなのですが その写真には石が転がっている河原の地面に高さ10〜20cmくらいの 小人が写っていたと。
私がその写真を見た訳ではないので彼にその小人の事を聞いてみると 撮影したときには誰も気がついていなかった、小人は裸ではなく普通の人 みたいに服を着ていたとの事でした。 ではその写真を見せてくれと私が友人に頼むと彼はそれからその家の あちこちを探し始めたのですが転勤の多い家庭だったので結局はどこに 仕舞ったのか分らずその写真を見る事はできませんでした。
その友人は嘘をつくような人ではないし小人が服を着ている様子まで分った という事なので河原の流木や石と見間違えたとも思えないので何かが 写っていたというのは間違いないと思うのですが、それが何だったのか 三十数年経った今でも謎です。 その小人が妖精なのか物の怪(もののけ)なのか分りませんが 大勢の人が野外で楽しそうにしているとそういった得体の知れないものが こっそりと覗きに来たり、仲間に入ろうとしたりする事は多いみたいですね。 ちなみにこの写真が撮影されたのは'60年代末か'70年代の初め頃みたいです。
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