こんな時間だからこそ、か。

別に話相手が全く居ない訳じゃねぇ。
ただ、俺は誰とでも替えが利く存在だと思うと途端に虚しくなっちまってな。
お前が面倒になったら切ったら良いし俺も追わねェ。だからよ、少し話聞いて肩貸してちゃくれねェか。
愛しいと思う感情を封じて否定して来た割に、可笑しい話だ。その実、一番俺が求めてるなんてよ。
半で出来るだけ寛容な野郎なら何も文句は言わない。…ま、この時間に来てくれる奴が居るかどうかも分からねェが。女にこんなざま見せるのはちょっと御免だ。お前は男で頼むぜ。
せめて掌だけは握って、眠りについても良いか。