1 景夕+crown+

無記号の結良さん

 

ぼやき見た―――…ばか結良さん、

俺だって…好きとか愛とか、よくわかんねぇよ。
俺だってもう一度誰かを信じて恋愛するのは恐いよ。

それでも、結良さんが俺に与えてくれた言葉は嬉しかった。


――…居なくなるならせめて、一言欲しかった、な。


此に気付かないなら其でも良い。
俺の鍵は変わっていないけれど…会えるか解らない、から。


もう会えないなら、ねぇ、どうか幸せになって、
2 結良
   

‥孝ちゃん、ごめんね。


やっぱり、孝ちゃんから離れるなんて出来なくて、……‥手、伸ばした儘だから又指を絡めてさせて…──会いたいよ、孝ちゃん。


鍵は未だ手に有るから、
  
 

今、行った…

けれど届いていなかったら、俺の所に来て―――…鍵置いておくから。