7 壱号
僕が大学一回生の時の話だ。
ある日、僕は友人達のN人、H樹、K美の計四人で取り立ての免許で[思い出作りの旅]に出かけた。
夏休みということもあり、結構遠くまで車で旅を続けていた。
田舎のとある橋に通り掛かった時、N人が
「わりぃ、ちょっとトイレ」
と言うもんだから、丁度橋を渡りきった所にある廃れた休憩所を見つけ、車を停めた。
僕がふと橋の方を見ていると、白い石のような物体が視界に入った。
僕はおもむろに物体を見つめ、
「なんだコレ?珍しいな〜」
と思いつつ、旅の記念にとポケットの中にしまい込んだ。
今思えば、なまじ霊感の強かった僕が、[物体]に引き寄せられた、否、もう橋を渡った時点で利用されていたのだろう。
この時、僕等はこの[物体]を拾った事により
[思い出作りの旅]が
[生死を別つ旅]に変わろうとは、誰もが予想だにしなかっただろう。
⇒Next
ある日、僕は友人達のN人、H樹、K美の計四人で取り立ての免許で[思い出作りの旅]に出かけた。
夏休みということもあり、結構遠くまで車で旅を続けていた。
田舎のとある橋に通り掛かった時、N人が
「わりぃ、ちょっとトイレ」
と言うもんだから、丁度橋を渡りきった所にある廃れた休憩所を見つけ、車を停めた。
僕がふと橋の方を見ていると、白い石のような物体が視界に入った。
僕はおもむろに物体を見つめ、
「なんだコレ?珍しいな〜」
と思いつつ、旅の記念にとポケットの中にしまい込んだ。
今思えば、なまじ霊感の強かった僕が、[物体]に引き寄せられた、否、もう橋を渡った時点で利用されていたのだろう。
この時、僕等はこの[物体]を拾った事により
[思い出作りの旅]が
[生死を別つ旅]に変わろうとは、誰もが予想だにしなかっただろう。
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(N903i/FOMA)