1 サイド
子供に囲まれる
大学生Nは、友人の家から車で家に帰る途中だった。その日は、気温は高くなかったが、陽射しが強く、暑かった。そして、Nに突然眠気がはしった。ちょうど、近くに廃墟になったビルがあり、その駐車場がビルの日陰になっていた。Nはそこで仮眠をとることにした。窓を少し開け、シートを倒し、眠った。数時間寝たのか、辺りは陽が暮れていた。周りからは、子供たちの声がした。「遊んでいるのかな」うっすら目を開けると、子供たちがいた、そのうちの一人がボンネット上にのった、Nは、カッときて、怒鳴り付けようとしたが、声がでなかった。体も動かった。その子供は、何かニヤニヤ笑っているようだった。そして、フロントガラスを透し、手を差し延べてきた。Nは、ヤバイと思い、必死になって体を動かそうとした。しかし、動かない。すると、足音がした「コツ、コツ、コツ…」こっちに近づいてきた。とたんに、子供たちの声は消えていった。そして、運転席のドアの前で止まり、「コンコン、コンコン」ドアをノックした。はっと体が動くようになった。Nは、そこから、逃げようと、ドアを開けて、走ろうとした。しかし、足が痺れていたため、ドア横に転げ落ちた。全身汗だくになっていた。辺りを見渡したが誰もいなかった。
これって、どうなのかな?
これって、どうなのかな?
(V705SH)