1 鈴木♂
「怪談」の本質
そろそろ蒸し暑い季節が新潟にも訪れようとしている昨今ですが、日本の夏には
欠かせない?怪談というものは何故に人々の心に恐怖を与えるのでしょうか?、
私はそれが論理的な不条理によるものではないかと考えています。
私自身も色んな奇怪な体験をした事がありますし、色んな方々から体験談を
伺った事も数多くあります。
それらを総合すると怪奇現象とは自分が体験した直後では
「あれって一体何だったんだろう?」と自分の中では結論が出せない様な体験です。
そして、その不条理な体験を自分もしくは他人が無理矢理、結論付けようとして
事実関係を調べしたり、想像力を働かせて再構築したお話が「怪談」なのでは
ないのでしょうか?
欠かせない?怪談というものは何故に人々の心に恐怖を与えるのでしょうか?、
私はそれが論理的な不条理によるものではないかと考えています。
私自身も色んな奇怪な体験をした事がありますし、色んな方々から体験談を
伺った事も数多くあります。
それらを総合すると怪奇現象とは自分が体験した直後では
「あれって一体何だったんだろう?」と自分の中では結論が出せない様な体験です。
そして、その不条理な体験を自分もしくは他人が無理矢理、結論付けようとして
事実関係を調べしたり、想像力を働かせて再構築したお話が「怪談」なのでは
ないのでしょうか?
2 鈴木♂
数年前の冬に私は十数年来という知人を亡くしました。
彼とは趣味が同じというだけの関係でそれ程仲がは良くなかったのですが、私は
彼の葬儀に友人たちと連れ立って出席致しました。
それから二週間位経ったある日の深夜に私は説明の付かない体験を致しました。
二月の新潟の寒い夜の事でしたから私は自分の部屋で熟睡していたのですが
「う〜う〜」という男性が苦しむ低い声で私は目が覚めました。
私は目が覚めた後も布団に入ったまま「これは何なんだ?」と疑問と恐怖心から
布団の中でじっとしておりました。
するとその声が止み、今度は中身が入った一升瓶を畳の上でズルズルと
引きずる様な物音が私が寝ている布団の枕元で聞こえてきました。
その物音はしばらくの間、私の枕元を行ったり来たりしていましたが、その音が
途切れた瞬間に私は起き上がって部屋の照明を点けました。
私は明るくなった自分の部屋を見渡しましたが普段と何も変わりはありません
でした。
私は「彼が挨拶に来たのかもしれないな」と思い、それからまた眠りにつきました。
彼とは趣味が同じというだけの関係でそれ程仲がは良くなかったのですが、私は
彼の葬儀に友人たちと連れ立って出席致しました。
それから二週間位経ったある日の深夜に私は説明の付かない体験を致しました。
二月の新潟の寒い夜の事でしたから私は自分の部屋で熟睡していたのですが
「う〜う〜」という男性が苦しむ低い声で私は目が覚めました。
私は目が覚めた後も布団に入ったまま「これは何なんだ?」と疑問と恐怖心から
布団の中でじっとしておりました。
するとその声が止み、今度は中身が入った一升瓶を畳の上でズルズルと
引きずる様な物音が私が寝ている布団の枕元で聞こえてきました。
その物音はしばらくの間、私の枕元を行ったり来たりしていましたが、その音が
途切れた瞬間に私は起き上がって部屋の照明を点けました。
私は明るくなった自分の部屋を見渡しましたが普段と何も変わりはありません
でした。
私は「彼が挨拶に来たのかもしれないな」と思い、それからまた眠りにつきました。
3 鈴木♂
また、こういった事例も数年前にある掲示板で見た事があります。
その投稿者は専業主婦の方で自分以外には誰も家に居ないという平日の昼間に
体験したお話です。
彼女は昼食を済ませてから寝室に行き、ベッドの上にごろっと横になりました。
別に体調が悪いという訳ではなくちょっと昼寝をしようと思ったのだそうです。
そして目をつぶってウトウトし始めた時に彼女は何気なくベッドの上で手を
伸ばしてみると何かが彼女の手に当たりました。
彼女は目をつぶったまま、それが何なのか探ってみると髪の毛だったそうです。
そしてそれをもっと探ってみると、それが大きさでいうと丁度子供位の人間の
頭がそこにある事が分かりました。
彼女はさすがに驚いて飛び起きてからベッドの上を見ましたが、そこには
何もありませんでした。
ちなみに彼女には子供は居なかったそうです。
私の場合でも彼女の場合でも、それが錯覚なのか事実なのか分かりませんし
もし事実だとしても、それが何なのか結論付けられません。
怪談というものは、こういう風にちょっとした不条理な体験を自分自身で
納得しようとしてその理由を想像を含めて再構成して行った物が原型なのでは
ないのかと私は思います。
五月もそろそろ終わりに近づき、だいぶ蒸し暑くなってきたのでたまには
「怪談」みたいなお話を書いてみました。
その投稿者は専業主婦の方で自分以外には誰も家に居ないという平日の昼間に
体験したお話です。
彼女は昼食を済ませてから寝室に行き、ベッドの上にごろっと横になりました。
別に体調が悪いという訳ではなくちょっと昼寝をしようと思ったのだそうです。
そして目をつぶってウトウトし始めた時に彼女は何気なくベッドの上で手を
伸ばしてみると何かが彼女の手に当たりました。
彼女は目をつぶったまま、それが何なのか探ってみると髪の毛だったそうです。
そしてそれをもっと探ってみると、それが大きさでいうと丁度子供位の人間の
頭がそこにある事が分かりました。
彼女はさすがに驚いて飛び起きてからベッドの上を見ましたが、そこには
何もありませんでした。
ちなみに彼女には子供は居なかったそうです。
私の場合でも彼女の場合でも、それが錯覚なのか事実なのか分かりませんし
もし事実だとしても、それが何なのか結論付けられません。
怪談というものは、こういう風にちょっとした不条理な体験を自分自身で
納得しようとしてその理由を想像を含めて再構成して行った物が原型なのでは
ないのかと私は思います。
五月もそろそろ終わりに近づき、だいぶ蒸し暑くなってきたのでたまには
「怪談」みたいなお話を書いてみました。