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パソコン怪談

新潟の梅雨も一応明けて?お盆も近くなってきたので、今年もちょっとした
怪談噺を書いてみたいと思います。

これは今から8年くらい前の冬にあったお話なのですが、鈴木♂の職場の
システム課(コンピューターネットワーク)担当者が元々心臓の悪い人でして、
その所為か痩せていて普段から顔色があまり良くないという人でした。
彼は普段、別工場に居て用事がある時だけ鈴木♂の職場に来るといった感じ
の人だったのですが、ある冬の寒い日にその彼が入院したという知らせを
聞きました。

それから十日位経った雪の降る寒い日に鈴木♂が出社してみると、彼が昨夜
病院で亡くなったという訃報を知ったのですが、その翌日辺りに職場の女子
社員がこんな事を言い始めました。

「○○さんが死んだ日の翌朝に出社してみたら、事務所のパソコンが一台だけ
電源が入ったまま起動していた」。
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鈴木♂の職場ではパソコンの扱いが割と丁寧で、仕事が終わると本体や
関連機器全ての電源を落とした上に防塵用の布カバーを掛けてから退社する
のですが、パソコンが起動された状態のまま一晩放置されていたというのは
後にも先にもこの一件だけでした。

この話が出てからは「彼も担当者としてあの世に行く前に最後の点検に来た
のだろう」という話の流れになったのですが、それがもし本当だとしたら
霊というものはこの世に存在するのかもしれませんね。

お盆が近づいた所為なのか新潟県内も車の交通量が増えてきました。
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