25 無名さん
チーム内モラルの徹底の不備には、監督、コーチらの統率力の欠如もある。もし故・星野仙一氏が、監督であれば福留や糸原らのチームリーダーが“禁“を破って会食を行うことはまずあり得なかっただろう。フロントの管理不足を糾弾されても仕方がないが、チーム内モラルに関してはフロントだけでなく選手と近い距離にある監督、コーチの影響力が大きい。グラウンド外の行動も含めてチームの風土を作るのは、監督、コーチなのだ。
26 無名さん
今年6月の阪急阪神ホールディングスの株主総会で、こんなシーンがあった。株主から「藤浪君がいちびったことをやってしもた。役員の皆さん、お客さんや株主がみんな頑張っている中、自制できなかったのかな。でも藤浪君は悪くない。周りがチヤホヤしすぎ」との厳しい意見が飛び、 答弁に立った百北幸司常務取締役は、謝罪した上で こう答えた。
「当時、遠征先、ホームエリアでの外出禁止を定めている球団は(阪神以外にも)ございませんでしたが、プロ野球人、社会人としての自覚を強く促しより厳しく行動措置を講じるべきではなかったのかなと思います」
 筆者は、そこに「他球団もやっていないのだから」の組織としての言い訳が含まれていたことに違和感を持った。阪神という組織は、いったいどこを向いてリスク管理を決定、遂行しているのだろう。球団体質を示す答弁に聞こえた。