83 作家◆5KV8
>>65
彼はあたしの目をずっと見つめてた。心の中を見透かされそうなくらい…
「俺をただの患者のひとりとして、でも大切な患者っていう気持ちでいつも接してくれて…入院してて、ケガの経過は不安だしペナントを離れてることは辛いけど、でも逆に、心の疲れは取れていくように感じる…」あたしの手をギューッて握りしめて、「会えて良かった…」
あたしも…すごくうれしいです… やっと、あたしはそう答えた。でも…今日はこれで帰ります…。
「また…こうして来てくれる?…そばにいてほしい…」 あたしはニッコリ笑ってうなずいた。