1 バルタン星人

 大怪獣温泉旅行!

バルタン星人達とゴジラ達との激闘から半年後、新婚旅行にゴジラ達と温泉旅行に向かうジンライとタイニー。
だが、ギドラ族や宇宙怪獣を巻き込んで大騒動に!
[裏設定とかEtc.]
二度目のコラボ小説です。管理人さんお願いします。序に、ハリポタの最終巻買いましたか?
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言われてみれば、確かにロケットなどあるはずの無いものはきれいに片付き円谷怪獣たちも無事に戻ってきた。が、いまだに空間は歪み続けている。

「ンなこと言われてもオレにはどうにも出来ん。それだったら実質的な原因であるブルトンが直せばいいじゃねえか。」

「でもお酒飲ませたのはあなたじゃないですか・・・・」

「僕に頼まないでよ、面倒くさいし。」

四次元怪獣二匹に断られ、進退窮まってしまった。

「それよりこのままで良いじゃん。居心地良いし。」

「四次元生まれのお前ならそういえるが俺たちはそうにも行かないんだ。」

と、ジンライがアルマをたしなめる。

「待てよ・・・それだったらオレの主人のヤプールなら元に戻せるかも知れないぞ。」

言われてみればヤプールも異次元の民であるからそんな能力を持っていても不思議ではない。

「でもヤプールはヤプールで超獣達と喧嘩中だし・・・」

「それならば、来るまで待つのみだ。」
[裏設定とかEtc.]
一行はヤプールを待つことに。序に本家タイラントの名前は「グランデ」に決まりました。
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とか言っている内に、漸くヤプールが戻ってきた。

「おわっ?!」
「い、何時の間に……」
ゴモラとグランデが飛び退いた直後、全身ズタボロのバキシムとドラゴリーが姿を現した。

「はぁ…全く、私に刃向かうとは愚か者どもめ。」
「そ、それより……」
「死ぬかと思ったわぁ〜………」

ヘナヘナと崩れ落ちるバキシムとドラゴリーを余所に、ヤプールは何事もなかったかの様な澄まし顔だ。

「や、ヤプール様よくぞご無事で(滝汗」
「フン、どうせまたお前絡み、それか、彼処のブルトン絡みだろ。それよりお前達、空中遊泳なんて洒落た遊びとは……最近の旅館は優れているな。」

『イイエ、マッタクチガイマス』

一同口を揃えて言われるも、相変わらずヤプールは飄々としている。

「お願いですからヤプールさん、この状況を何とかして下さいよ〜!」
「……報酬は幾らだ?それか、良い女がいたら紹介してくれるか?」

いきなりめちゃくちゃな報酬をふっかける相手にラドンは絶句するも、すぐさま向き直る。

「と、とにかく10万で!後女性の方は……後で決めます!」
[裏設定とかEtc.]
ラドンの説得は通じたのか?そして、ヤプールに捧げられる女は?
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「なら良い。」

ヤプールが手をかざすと忽ち空間は元の状態に戻った。宙に浮いていた怪獣たちが一気にドサドサと落ちてきたのは言うまでもない。

「わっ!」
「きゃあっ!!」

しかも運の悪いことに床に倒れ付しているドラゴリーとバキシムが運悪く直撃してしまった。

「ぎゃッ!!」
「今度はこれッ!?」

しまいには宴会場に向かおうとした機械三人組まで落下して床に激突する始末であった。

「ぐはっ!!」
「・・今度は何が起こったんでしょうかリーダー・・」
「わからん・・・痛たた・」

レッドキングが痛そうに腹を擦りつつぼやいた。

「いててて・・・ヤプール、もうちょっと手加減できんのか。」

「生憎だが、これが普通でね。さてラドンよ、報酬はカードの振込みでいいぞ。」

「は、はい・・・(ああ、出費が・・・・)」

「とりあえず用は済んだようだし、僕はこの辺で失礼するよ。」

と、アルマは四次元の渦に消えていった。


その後も宴会は暫く続き、夜の十時くらいで漸くお開きとなった。
その頃になると流石に飲みすぎで酔っ払いが多数出ていたのだった。
[裏設定とかEtc.]
此処からは裏的になります。
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「うぅ…もう食えねぇ……」
「お、オレも……」

流石にあの騒ぎがあって皆はダウンしていた。それは東宝怪獣達も一緒の様で、大人達はダレていた。

「け、けどよぉ、折角の豪華料理が勿体ねぇし……」
「なら、僕に任せてよ。」

いきなり前に出たベムスターがジャケットのファスナーを開け、胸のワッペンをさらけ出す。

「はぁ?梟さんよぉ、唐突に大芸当か?そもそもこの量はアンタが食える量…じゃ……」

ゴモラの言葉が止まった。というのも、ワッペンが輝いたかと思うと、忽ち料理はそれに吸い込まれたからだ(勿論食器ごと)

「ご馳走様でした。」

「す、凄ーい!」
「は…はは……偉いですねぇ(あぁ、また出費が……」

「と、とりあえず解散!」

ラドンが真っ白になってゆくのを尻目に、ゴジラの一言で去ってゆく一同。只、その中で何故かカネゴンがいなかった。

「あれ…カネゴンは?」
「彼奴なら、さっきこっそり出て行ったぜ。まさか、トイレか?」


その当の本人は───現在ラドンの部屋にいた。目的は勿論、金庫だ。
[裏設定とかEtc.]
カネゴン、窃盗開始。ただ、その後ろに機械三人組がいます……
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「ふふふ、何円入ってるか楽しみだな〜♪」

早速金庫を開けにかかるカネゴンだったが、いくらダイヤルをがちゃがちゃと適当に動かしたのでは開くわけがない。

と、そんな時

「坊や、開けるのを手伝ってあげようか?」
「ありがとー。あれ?」

誰もいないはずなのに後ろから声がしたので振り返ると、機械三人組が立っていた。

「子供のくせにお金を盗もうとしちゃ駄目ですよね?」

「俺たちと一緒に来てもらおうか坊や。」

銀二に凄まれ絶叫を上げ、三人の間を器用にすり抜けカネゴンが逃げ出した。

「あっ、コラ!!」
「先輩があんなに凄むからですよ。」
「たとえ小さい子でもあんなことしちゃ駄目だろうが。そんな事より待てーーーー!!」

カネゴンの逃げ足は速くなかなか追いつけない。どうやらこの追いかけっこは当分続きそうである。

同じ頃、人気のあまりなくなったロビーでは、バードンが酔っ払ってソファーにぐたりと伸びていた。

「う〜ん、あんなに酒飲むんじゃ無かったよ。」

そんな時、自分を見つめている視線を感じたのでふと見てみると、いつの間にかラドンがいた。

「ら・・ラドン、あたしをじろじろ見るんじゃないよ!」

「おや、これは失礼。貴女の浴衣姿が大変綺麗だったので。」

それを聞いてバードンは顔を赤らめた。

「そんなことより、貴女相当酔ってますね。自室に戻るのは無理でしょうから、近くにある私の部屋まで連れて行きましょう。」

「そんな余計なことあんたにされる覚えはないよ。あたしゃちゃんと戻れるから。」

とは言ったものの、酔ってるお陰で思うように力が入らず、視界もゆらゆらしている。その上頭痛も感じていた。

(やっぱだめだ・・・)

「やっぱり貴女酔ってますね。さて、肩につかまって下さいね。」

「今回ばかりはあんたの提案に素直に従うとするよ。」

そんな訳で、バードンはラドンの部屋で一晩すごすこととなった。

が、その後地獄が待ち受けているとは予想もしなかったが。
[裏設定とかEtc.]
この後鬼畜初夜。次もお願いします。