1 真鍋京子

喜劇・ゴジラの息子

※久々のコラボです。
怪獣側は皇さん、人間側は当怪獣メンバーとお馴染みの組み合わせです。


・真城大作(ガイガン)
熱血漢なジャーナリストでツッコミおんもらきなブラコン兄(身も蓋もない)。


・松宮ツグミ(メガロ)
南海の孤島に住む謎の美少女なドリルカブトムシのブラコン弟(こちらも身も蓋もない)。


・楠見博士(ゴジラ)
男前な怪獣王の科学者。
実験チームを率いて南海の孤島に逗留。


・藤崎(三式機龍)
楠見博士の助手で、実験チームのリーダー格。
ツグミと双璧な美貌の持ち主。
[裏設定とかEtc.]
遅くなりましたが、よろしくお願いいたします。
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そんなやり取りの傍ら、ミニラは渋々水面に目を向ける。

「どうしても、やるの?」
「そうだ。やらなきゃ男じゃない。」

そう言われても、自信が全く湧かない。それよりも自分は父親さながらのアレを撃てるのだろうか。

「ねぇ、今すぐ?明日じゃダメなの?」
「良いからとっととやれ!」
「ひ〜ん;」

拳骨の素振りまでかまされ、ミニラは反射的に頭を庇う。
生憎殴られはしなかったが、このまま躊躇していたら本格的にマズいだろう。
そして意を決して、ミニラは深く深呼吸し、口からリング状の放射熱線を放った。


ボウッ…フッ

父親のとは明らかに形が違う上に、赤い水面に辿り着く前にふっと消えてしまった。


「あぁ〜…失敗だな。」
「………ミニラ」

大作達も赤い沼の水の事を忘れて親子を凝視する。喩え敵側でも、流石に幼い子供が厳しさに耐えつつ必死に頑張っているとなれば、無意識に応援してしまう。

「ねぇ、無理だよ…お父さんの様にはできないよぉ……」
「何を言うんだ、最初はあんなモンなんだ。さ、もう一度。」
[裏設定とかEtc.]
果たしてミニラの初・放射熱線は成功なるか?
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とはいっても撃ったら撃ったで何だかお腹が熱っぽいし、やたらムズムズする。
それでもゴジラは躊躇なく撃てと言うのだから、流石に酷なものだ。

「やっぱりどうしても?」
「早くやれっての!」

再び拳骨の素振りに入り、反射的にミニラは涙目になり、ゴジラに視線を映すものの、最早悩んでいたら真剣に殴られると察知した様で渋々放射熱線を放った。しかし、先程より消える時間が早く、眼前で消えた。

「うぅ…クスンクスン……できないよぉ…こんなの……」

不意に嗚咽を漏らし始めたミニラにゴジラは「やれやれ」と漏らすと、足を上げたかと思えば一気に尻尾を踏みつけた。

「ギャアッ?!」

勿論ミニラの全体に言いようのない衝撃が走り、その勢いで父親さながらの放射熱線が一直線に水面に向けて放たれた。
当然の事ながら忽ち飛沫が上がり、硝煙が立ち上る。

「うわー、凄い凄い!出来たよー!」

先程の泣きべそモードから一変、満面のスマイルになった息子にゴジラも吊られてスパルタモードを解除する。

「…少し物足りないけど、今日は此処までだ。もう寝よう。」
「うん!」

そしてゴジラはミニラの背に手を回すと、寝所でもある入り組んだ岩山の中に入っていった。
[裏設定とかEtc.]
初の学習成功!思えば余りギャグがない気がする;;
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一連のやり取りを見ていた大作達も微笑ましげだったが、ふと“お使い”の件を思い出して我に返った。

「ツグミ、今の内に!」
「解った。」

ツグミは何処から持ってきたのか、懐から普通の丸い水筒ではなく、何故か銀色の魔法瓶を取り出すと大作に手渡す。

「へ?何で魔法瓶?」
「名前の通り、本当に魔法の瓶かと……」

おまけにとあるクルーの魔法使いになぞらえたとも言われ、大作は固まったがいい加減躊躇していられない。
そして彼らは汲める分だけ沼の水を魔法瓶に収めると、道中のクモンガの谷に気を払いつつ洞窟内に戻った。


†††

色々あって、1日は過ぎた。しかし、彼らは未だ知らない。
情事を聞いていたクモンガが、密かに覚醒しつつある事に―――。

(彼奴等、よくもアタシの縄張りであんな…お陰でアタシの女の部分が目覚めちまったじゃないかい!しかも、体が火照ってきてるし……)

けれど今はレス替えの時間、クモンガの企みは次回にて―――。
[裏設定とかEtc.]
半ばグダグダですみませぬ;そろそろレス替えですな。因みにクモンガの心の声はさりげに大家のオマージュです(爆
89 真鍋京子
何とか、赤い水を持ち帰った二人。

原作同様、一同に飲ませるがーーーー


「いやぁ〜♪私は龍姫さんの熱いくちづけで飲m「さっさと飲めや!!


西條の口に漏斗をぶち込み、魔法瓶から嫌という程『赤い水』をたらふく飲ませる大作。

一方で、ツグミは森尾に水を飲ませた後、古川のもとへ。


しかしーーーーーーーーー


古川は熱の影響で、ひたすら暴れ出している。
しまいには『鉄扇』を取り出しぶん回そうとするがーーーー


「静かに、寝ていろ」


迫力の眼光を向け、楠見が西條をひっつかむと、古川へも手を伸ばそうとする。


「うわあああっ!!!!」


恐怖に駆られた古川は、鉄扇をメチャクチャにぶん回す。
すると洞窟内のテーブルやらなにやらが、風圧で吹っ飛び楠見の体に激突した。


「あなたっ!!」


思わず素に戻り、悲鳴を上げる藤崎。
[裏設定とかEtc.]
魔法瓶笑いました;ちなみにあの魔法使いの兄さん、リアルで当ガイガン並みに料理上手でビックリです。
90 真鍋京子
だが、そんなもので怯む様子の無い楠見は、つとめて冷静に古川をひっつかみーーーーーー


ずごんっ!!!!


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ようやく古川にも赤い水を飲ませ、一段落した一同だがーーーー

楠見の負った怪我に、思わず一同は神妙な表情となる。


「昔の傷に比べれば、大した傷じゃない」


頭から血を流しながらも、やたらと落ち着いている楠見。

藤崎が応急処置をしている傍ら、ツグミは傷に効く薬草を取りに行く、と告げるのだったーーーーーーーー


しかし、この後『とんでもない事態』が待ち構えていようとはーーーーーーーー


一同は、知る由もなかった。


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ツグミ
「UG大怪獣バトルーーー
みんな!次回も応援よろしく!」


大作
「ーーーーーーーーーーーー;」
[裏設定とかEtc.]
そんなわけで、次スレ立てますので。またまたよろしくお願いいたします。