OTHERS
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歌詞専用としての、解放部屋ですが、500文字を越える作品もこちらへどうぞ。
1500文字まで対応出来ます。
玖妙夢堂
海邊〜circulation〜
 
 海から生れ
 海へと還る
 太陽の樣に

 波から生れ
 波へと還る
 生命の樣に

 輝くものも
 霞むものも
 時を刻んで
 音だけ殘す


 濱から生れ
 濱へと還る
 記憶の樣に

 夏から生れ
 夏へと還る
 靜寂の樣に

 搜しものも
 忘れものも
 熱に妬けて
 痕だけ殘す
 
(506SH/s)
玖妙夢堂
朧氣〜fuzzy〜
 
其の時、空と海とは
繋がって青に滿ちる

明確が常に正解だと
一體誰が決めたのか

曖昧に目を凝らす君
曖昧に目を逸らして

挫けさうになる炎天


其の時、空と海とは
繋がって青に溶ける

澄渡る物が相對だと
一體誰に映ったのか

曖昧に氣を紛らす君
曖昧に氣を盡くして

倒れさうになる炎天
 
(506SH/s)
玖妙夢堂
豪雨〜iron〜
 
不通の路線が記憶を深くする
何物にも沈まず洗ひ流せない
此れまでも此處からの季節も

自然の惡戲が濃密を長くする
幾重にも絡まる熱に溺れては
果てるのが口惜しくて引摺る

肉類と魚類が酒席を旨くする
尚更にと添へた音に躍りつつ
懷かしさに鼻歌してる今宵か

運命と偶然が後味を甘くする
距離さへ隔てど想ひ繋がると
激しくなる雨足よりも強靭に
 
(506SH/s)
玖妙夢堂
齡鏡〜possibility〜
 
 然うして何時か
 出來得ることが
 少しづつ増えて
 齡と呼ばれても
 怖けづく内面は
 子供の頃のまゝ
 愛しさの造形を
 味はふ梅雨の夜

 然うして何時か
 出來得ぬことが
 少しづつ増えて
 齡と呼ばれても
 抗はんと藻掻く
 子供の頃のまゝ
 愛しさの片鱗を
 竝べる梅雨の夜
 
(506SH/s)
玖妙夢堂
空華〜weave〜
 
不思議に思へるかも知れない
けれども其れで癒されてゐて
瞳見つめる度、聲を聽く程に
充たされてゆく左腦が微笑む
恨むより羨むよりも直向きに
是迄と今の景色を紡いだ先に
新しい季節は訪れる筈だから

眞面目に見えぬかも知れない
けれども其れも愛しさゆゑで
躰合はせる度、熱を注ぐ程に
充たされてゆく右腦が波打つ
怯むより惑ふよりも直向きに
是迄と今の相互を認めた先に
嬉しい季節は訪れる筈だから
 
(506SH/s)