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▼過去ログ119
2009/12/6 21:54

▼Aniki
一応、Anikiなりの「まぁ、それなりにグロじゃね?」ってレベル実践。


――――――――――――


「っか……?!」

 瞬間、未知の感覚が彼を襲う。
 繰り出された手刀の一撃が胸を刺し、骨を絶ち、肉をえぐって、その先にある臓器を鷲掴みにする。
 口中にせり上げる酸味と徹の味。不快感とショックから胃を上ってくる胃液と、傷付いた肺から競りあがってくる血液が口中に見たされ、諸共に吐き出す。
 なんともいえない異臭を放ち、赤の混じった吐瀉物を撒き散らす少年は、その段階になってようやく、

「あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁっ!!」

 絶叫を上げた。
 しゃがれた声を吐き出す喉の置く、まだ競りあがってくる血液と胃液が押し出される空気でボコボコと音を立て、それがあまりにも生々しく汚らしく、彼の賢明さを如実に移す。
 が、そんな少年の叫びが刹那、唐突にやむ。

「――」

 否、声だけではない。
 彼は息すらも止めて、ただ、じっと、怯えと痛みのこもったまなざしで、自らの胸に手を突き入れる仮面の存在を見た。
 少年は――心臓を握られていた。
 表情は伺えない。わずかに亀裂のように入ったスリットからは目すら覗けず、その感情すら分からない。だがそれが尚怖い。
 無感情のままに自分は殺されるのではないか……ふとすれば飽きられたおもちゃのように打ち捨てられて。そんな恐怖の感覚に見も心も震え上がる。
 気が付けば、四肢から力が抜け、体は徐々に寒さを訴え始めていた。
 突き入れた腕を中心におびただしい量の血液が流れでて、彼の白いシャツを真っ赤に染め上げる。その量はすでに助かれるものではないだろうと本能的に悟り、さらに絶望する。
 怖い、怖い、怖い、怖い。
 ただ、それだけが感情として渦巻く。
 だが、そんな少年をあざ笑うように、仮面の男の手は更なる動きを見せる。

「う、ぁ……っ」

 ググッ、と緩やかに力を込めて握られていく心臓。
 心臓を鷲掴みにされる気分、などという形容は珍しくもない言い回しだが、おそらくもって実際にこんな形で心臓を鷲掴みにされ恐怖を与えられた存在は自分だけだろうと少年はことのほか冷静に考える。が、それはおそらくすでに死すらも覚悟した、少年の達観に過ぎなかったのだろう。
 仮面の男がそれを掴み取ったのかはわからない。
 だが、まるでそれを証明するように、男はぐっとひときわ強く心臓を握りこむと、一瞬で持って――その手を引いた。

「――――っ!!!!!!!」

 声にならない少年の絶叫。
 いや、実際にそれは声となっていなかった。
 あまりの痛みに喉を震わせることすら忘れ、ただ、全身の筋肉を硬直させ、肺から酸素だけをいっせいに吐き出す。
 ブチブチっと、弾性を持つ何かが引きちぎれる独特の感覚が胸を伝い、音として体中に響く。
 グッと、左胸を内側から引っ張り上げられ、まるでシャツをひっくり返す容量で、体の内側を外側にひっくり返すような力が加わって。
 瞬間。
 ブチン。
 ひときわ大きな震動と同時。

「あ」

 もれた一言。
 そして眼前、引き抜かれた男の手の中に握られる赤黒く脈動する塊。そしてそれにつながって、蛇口を全開にして放って置かれたホースのように血を撒き散らす管。
 自分の心臓。
 左胸から全身に急激に広がっていく冷たさ。まるで冷水を血管の中に通しているような急激な温度低下にいざなわれて、まぶたが落ちていく。
 意識を失うその寸前。
 開いたまぶたが最後に見た景色は。
 男に握られた自分の心臓が、力任せに水風船のように握りつぶされた、その瞬間だった。
 もはや世界の音も、色もなくなっていた彼が、最後に見た色、自分の心臓から弾け飛んだ血の朱色のみだった。


――――――――――――


みたいなレベルかな?
まぁこれでもまだまだ、って感じでは在りますが。
これが微グロじゃねぇかなぁ、というレベル。
まぁもっと痛々しい状態よりは、心臓抜き出す描写のほうが優しいし簡単ではあるので、あまりグロくさせにくい感じは否めないですなぁ……。
12/6(日)21:54

▼忌み枝
Re:Anikiさん
お気遣い感謝します。
やはり柔軟にいかないといけないっすね。
気が早いかもしれないですけど、2010年に向けて、私も気合入れていきますよ。今までが冬眠しすぎましたし、どれだけ苦しんだかも計り知れないけど。

今思いますよ。
ここに集う人たちに、絶対負けないモノを書いてみせる。

ええ、こいつはいい機会ですし、むしろこれは宣戦布告。
おうおう、私ゃこの空気が好きですよ! 俄然やる気になりますね。


早めの開催が出来るといいですな。とはいえ、1年は長いのですから、のんびりやればいいのですが。
この熱い気持ちを、後一年保てるかどうかが気になりますね。
12/6(日)21:39
[HP]

▼Aniki
Re:健さん
とりあえず軽く突っ込み。


文章構成を考えたほうがいいと思う。
印象付けたいのは分かるが、空行が多すぎて、むしろ鬱陶しい印象が先行してる。
雰囲気を出したいなぁ、という思惑はなんとなく理解できるのだが、安易にこういう方法をとることでチープさが押し出されてしまい、技巧さがほとんどないという印象。
印象付けるのであれば、文章表現能力で勝負するべきかと。
あと、三点リーダー(…←のこと)を多用しすぎが目立つ。
来月さんにも以前注意したことだと思いますが、ゲームテキストやアニメなどに親しんだ人がやりやすい稚拙技巧が露呈してます。

間を持たせたいというのはわかりますが、描写部で「……」を必要以上に多用するとそれだけで文章構成がチープに成るので注意。
あと気になるくらいに多用しているので、おそらく人によってはウザイレベルになるかと思う。


あと、この程度では一切グロとは言いません。むしろラノベ風の標準表現クラスだと思います。
グロイ表現っていうと……まぁ実践できれば良いんですが、やっていいものかどうかって、悩むナァorz


とりあえず規制的には問題ないですが、それ以上に文章表現力に突っ込みが走ってしまう……と。
サーセン、小説のことになると歯に衣着せないのが俺なので……orz
12/6(日)21:33

▼Aniki
Re:トキアさん
それを乗り越えるのが漢ww

ガンガレww
12/6(日)21:26

▼Aniki
Re:忌み枝さん
リンクの件了解です

とりあえず設定に関しては自由でやっても大丈夫でしょう。
というのも、そういったものに自己解釈を加えて表現してこそのオリジナルなので、むしろ正史や固定観念にとらわれすぎても面白くもなんともない。
例えるなら、北欧神話ニ代表されるニーベルンゲンの歌などの叙事詩に代表的に語られる英雄・ジークフリートですが、彼や彼の一族が用いた剣に関してはグラムやバルムンク、ノートゥングなど多彩なものがありますが、それを正しく知らずに「ジークフリート=ファーブニルを倒した=倒した剣はバルムンク」という考えが多いと思います。
あと、設定厨ってのは結局のところある種のアンチにしか過ぎず、基本的に「自己解釈」を認められない柔軟さの欠ける偏屈狂-パラノイア-ですので、そこまで綿密にする必要もないかと。

言ってしまえば、それら史実を踏まえた上で、オリジナルに走るのが面白いわけで。
むしろそれらの事実関係を知るユーザーからしたらひねりもなくてつまらないという感じにもなりますしね。

昨今、ゲオルギアス=ドラゴンという解釈すら許される昨今です。
聖ゲオルギウス=竜王みたいな公式が成り立つのですから、そこまで深く考えないほうが良いでしょうw

とりあえず私が求めるとしたら「忌み枝さんが書きたい、忌み枝さんらしい作品」であります。
っつーか、読者の事を考えるのは大事ですが、読者に媚び、読者を恐れても仕方ないと考えてたりするわけでもありますがw


とりあえず、Anikiとしては、忌み枝さんの思うとおりにやって欲しいなぁ、と


しかし、ゲオルギウス=竜の方程式は嫌いじゃないしむしろ好きですが、聖ゲオルギウスという存在を知らない奴ガ多いよね……orz
12/6(日)21:25

▼トキア
とりあえず企画主要キャラ出来た(笑)

が、モチベはあるのにバトルというだけで筆が進まないジレンマ(爆)
12/6(日)20:48

▼忌み枝
ああそうだ、板違いスマソ。

Anikiさん、ハンネとか現在更新中のサイトのURLが変わったんでこっちのに切り替えておいてください。
作品用のページも作る予定ですので。
12/6(日)17:23
[HP]

▼忌み枝
設定を煮詰めている最中。どうしても齟齬が出るんだよな・・・

例えば聖ジョージが倒したリビアの毒竜。11eyesやってるせいでこいつがクロウ・クルワッハであるという説に多数票が出てしまう。
しかし困ったことに、クロウ・クルワッハを事実上滅ぼしたのは聖パトリキウス。
・・・齟齬が出ると、設定厨からのバッシングが怖い。


ん、ちょっと待て。
企画用にスレ立てして、そこで話すべきかと思いますぜ。
まぁ私的に構わんのですが、長くなると収拾がつかないし、ログとして残りにくいような。
12/6(日)17:19

▼健
プロローグが出来たので載せてみます。

アウトだったらAnikiさん申し訳ないです……


本文


赤い……

目に見えるそれは全てを覆い尽くすほど。
絶え間なく滴っては世界を赤に染めていく……

紅い……

目はそれに釘付けになる。他はまったく目に入らない。

朱い……

朱以外の色は失われて黒く、朱をより際立たせる。

赤い、紅い、朱い……

力無く横たえる少女はよく知る幼なじみだというのに。
今までに見たこともないほど青ざめていた。
まるでもう生きてはいないような……
死人のそれを思わせるほどだ。

かわいらしい顔や服の所々には赤が染みつき彼女を汚していく。

早く拭ってあげないと。
彼女に赤は似合わない。
早く、速く……


赤が滴り落ちる。
紅が世界に満ちる。
朱一色の世界になる。


滴り落ちるそれは手からこぼれていく……
ピチャピチャと彼女を汚していく。

他ならぬ俺の手からこぼれ落ちていく……

脈打つもの。鼓動するもの。
赤が滲み出てくる。
これには生を感じる。
激しい程の生を感じる。

対して彼女からは何も感じない。
死ですら―――感じない。

ぼやけていた視界のピントが戻っていく。

そこで俺がミタモノは―――

赤く染まってしまった彼女と―――

彼女の心臓を持つ俺自身―――


「■■■■■■■■■■■!!!」


世界は赤い。
全てが赤く、朱く、紅い。
俺の視界も、思考も、世界でさえも赤く染まっていく。


思考は凍りつき、ただ一つだげが頭に残った……

どうしてこんなことになってしまったんだろうかと……
12/6(日)16:27

▼Aniki
Re:D.OGさん
まぁ通年企画なので気楽に参加してくださいw
別に、「学園+バトル」であれば問題はないので、尺も気にせずのんびりいきましょう。

とりあえずページに関しては年明けか、各員のやる気が充実しているようであれば、年末少し前に用意しておこうと思います。

まぁ雑談板でっていうのは気が引けますが、スレをいちいち立てて完スレで処理していくよりも、あまりに賑わわないここで談合するのがちょうど良いでしょうw

ひょっとすればROMってる方が参加してくれるかもしれませんしw

ROMといえば、WEEZERさんとかも参加するんだろうかw
まぁ別に一見さんお断りではないようにするつもりなのでいいんですけどねw
ただまぁ今回はご自身で更新してもらう形式なので……色々と手間取りそうだけどww
12/6(日)15:14


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