オカチ掲示板♪卒業おめでとう!!
過去ログ226
2008/3/25 15:59
☆焼肉のシャナU◆5Oda オテンコは横手に見える、小さな林に足を踏み入れた。
道らしいものはほとんどなく、生い茂る草をかき分けて進むしかないが、なんとか抜けられそうだ。
オテンコは苦労の末に林を抜け、先を急いだ。
しばらく行くと、道ばたに敷かれたゴザの上に、ぼろぼろの服を身にまとった人が座りこんでいた。髪の毛は伸び放題で、前にはからっぽの空き缶が置かれている。
(なんかやばいかも…)
オテンコがそっと前を通り過ぎようとすると、「おめぐみを…」と声をかけられた。
(やっぱ来たー!)
オテンコはポケットを探った。
「え、えーと、赤い羽根募金かなんかですかね。ええ、ミーもボランティア活動は常々したいと思っていましたんで。こういう形でご協力させて頂けると、ありがたいかなーってね。いやーラッキーだなー。はい、どうぞ。ていうかAじゃん!」オテンコは思わず声を上げた。
ゴザに座っていたのはAだった。
オテンコに気づくと、Aはぶるんぶるん首を振った。
「し…知りませんですじゃ!わしはAなんて言う、たいそうな、かしこそうな、かわいらしい名前ではございませんですじゃ!わ、わしの名は、えと、ヘプリーヌ男爵ですじゃ!ほ、ほら!」
Aは両手でほっぺを押しつぶして、必死に白目を作った。
「Aですかな?これでもAですかな?」
「…う…うん。すみません、ヘプリーヌ男爵…ミーの勘違いでした」
オテンコは空き缶にお金を入れた。
「でも、ヘプリーヌ男爵…もしあなたがいつかどこかでAという人に会うことがあったなら、こうお伝え下さい。何か困ったことがあるなら、オテンコはいつでも力を貸しますよ…と」
そしてオテンコはその場を立ち去った。
Aはオテンコの後ろ姿を見送ると、地面につっぷして嗚咽した。
「う…う…オテンコー!オテンコー!」
それは久しぶりに触れた、人の優しさだった。
Aは涙で濡れた瞳で、空き缶をそっとのぞきこんだ。
「…す…す…す、少ねー!」
Aは更に号泣した。
3/25 15:59
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一枚だけ生き残ったか
3/25 15:55
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