72 作家◆5KV8
>>63
彼は今夜はあたしと会うどころではないと思い、まっすぐ家へ帰った。
マウンド上の彼、ストライクが全然入らず頭が真っ白になっていったと思う。入団時から彼を可愛がってくれてるというベテランのキャッチャーが駆け寄って話しかけ、落ち着かせてた。それでも次の3番バッターにヒットを許す…確か去年の首位打者だった。やっといい球が行くようになって気合いを入れて投げ込んだストレートを、キレイに弾き返されてしまった。次の4番の大砲にさらにビビって、また打たれて…マウンドおりる時は憔悴しきってたと思う。ベンチでは多分、選手達が言葉をかけてくれただろうけど耳に入ってないね。今頃はミーティングかな…。
会わないにしても電話はしようか…いやメールしようかな…でもなんて言えば…と悩んでたら、彼から電話が!!「今から…行ってもいい?」どこにいるの?「…もう…マンションの近くまで来てる…」
彼は今夜はあたしと会うどころではないと思い、まっすぐ家へ帰った。
マウンド上の彼、ストライクが全然入らず頭が真っ白になっていったと思う。入団時から彼を可愛がってくれてるというベテランのキャッチャーが駆け寄って話しかけ、落ち着かせてた。それでも次の3番バッターにヒットを許す…確か去年の首位打者だった。やっといい球が行くようになって気合いを入れて投げ込んだストレートを、キレイに弾き返されてしまった。次の4番の大砲にさらにビビって、また打たれて…マウンドおりる時は憔悴しきってたと思う。ベンチでは多分、選手達が言葉をかけてくれただろうけど耳に入ってないね。今頃はミーティングかな…。
会わないにしても電話はしようか…いやメールしようかな…でもなんて言えば…と悩んでたら、彼から電話が!!「今から…行ってもいい?」どこにいるの?「…もう…マンションの近くまで来てる…」