1 蜜柑

龍王大乱闘!

こんばんわ!
こちらでは初書き込みになります。是非コラボお願いします!

《当家怪獣軍団》

・ブレイク(ゴジラ)
ご存知怪獣王。日常的なストーカーと息子の反抗期に頭を抱える日々を送っている。

・龍妃(vsキングギドラ)
ゴジラのストーカーその1。女性でありながらギドラ族No.2の実力者。妄想が激しい。

・龍鳳(カイザーギドラ)
ギドラ族をまとめる総司令官。龍妃の暴走に頭を悩ませている。バトル好きで目指せ打倒ゴジラ!

・グレイ(ガイガン)
龍鳳の部下。上司の暴走に苦労している。趣味は釣り。

・デスト(デスギドラ)
ギドラ族の反逆者。旧名は龍闇。常にヘラヘラしてるため何を考えてるか分からない。

ゴジラを交えつつギドラ族中心の話になると良いなぁ、と思います。
[裏設定とかEtc.]
他にも色々な方が登場すると思いますがよろしくお願いします。
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「テメェ、自分の仲間を…!」

ヘラヘラ笑いながら平気で仲間を『役立たず』宣言をしたデストに怒りが込み上がり、ブレイクは立ち上がろうとする。しかし先程の戦闘での傷が響き、中々立ち上がれない。

「…っっ!」

睨み付けるしか出来ない中、不意に龍妃が立ち上がる。

「貴様よくも…龍鳳達を…!」

唸るように言い放つと龍妃はデストに斬り掛かった。しかし、直撃する直前に剣を折られ、そのまま裏拳で吹っ飛ばされ壁に激突した。

「かはっ…」
「龍妃!」

ブレイクはもう一度立ち上がろうとしたが、いつ移動したのか眼前にはデストが冷笑を浮かべ立っている。

「おまっ…いつの間に…!?」
「…怪獣王。そういやアンタには昼間、ココ蹴られたんだっけねぇ!!」

語尾の部分で激情に駆られた声を上げると、ブレイクを蹴り倒した。そしてそのまま鳩尾をぐりぐりと踏み付ける。只でさえ酷い火傷を負っていると謂うのに、急所を攻められた事で更なる激痛がブレイクに襲い掛かった。

「ぎぃっ、ぐぁア゙ァア゙ァ゙アァア゙ァ!!!!」

目を見開き断末魔のごとく悲鳴をあげ悶えるブレイクを、デストは残酷な目をで見下ろし更に深く踏み付ける。

「ハハハハッ!無様だね怪獣王、みっともない声あげちゃってさぁ!」

そう高らかに言い放ち、内臓が飛び出さんばかりにゴシャッと強く踏み付けると、腕がバタリと落ち、ブレイクは動かなくなった。

「待たせたね、龍聖チャン」

極めて優しい声だが、龍聖の全身が不意にぞわりと震え出した。
[裏設定とかEtc.]
デスト、性格悪すぎる;そしてどうなる、龍聖
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互いの距離が次第に狭まってゆく。
攻撃したいのに兄だと思うと手が鈍ってしまい……不意に龍聖の踵がやや大きめの瓦礫に引っかかり、足を取られて後方に崩れ落ちる。

「や、止めろ…来るな…!」
「来るな?酷いなぁ、君の大好きなお兄さんなのに。」

兄じゃない。そう言い聞かせても、今まで自分を守ってくれた彼を手にかけられない。
そして遂に、後退りする間もなくデストが龍聖に覆い被さった。

「っあ!?」
「君って本当に雌なの?見た感じそうとは思えないよ。」

兄の声をした不気味な囁きが恐怖を煽り立てる。
振り解こうにも腕をもぎ取らんばかりにデストの手が食い込んでおり、足掻こうとすれば激痛が走る。

「離せ、っこの「何なら、この場で確かめるか。」

耳を疑う間もなく、デストの唇が龍聖の口を塞いだ。
舌が無理やり引きずり出され、吸われ、若干鉄の匂いのする唾液を流し込まれる。

「んむぅ……っは…!」

一旦呼吸する間が与えられたものの、それも束の間再び捕食されるかの如し接吻が始まる。
[裏設定とかEtc.]
えー、突然ですがちょこっと裏入ります;この度第三画廊に捧げ物が上がりましたので、お暇があれば取りにきて下さい
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「んくっ……ふぅ…!」

自分は今、中身は違えど実の兄と深い口付けを交わしている。そう思うと禁忌からなるおぞましさで背筋が粟立つ。
そして次の瞬間、相手の顔が引いたかと思うと、腕からの激痛が止んだと同時、すぐさま軍服が甲高い音を立てて引き裂かれた。

「―――ッ!?」

爪先は乳房に命中こそしなかったものの、その今まで隠されていた箇所が露わになる。

「……ふーん、こういう事か。」

2つの顔は悲鳴と罵りが入り混じった声を上げたが、デストは動じもせず、右部分の顎をキツく掴む。

「ぐっ……止め…!」
「普通の乳房かと思ってたけど、意外だね。これじゃ君の父上が嫌う訳だ。」

その言葉に龍聖は頭を強く殴られた感覚に陥る。

違う……これは彼奴の死して尚も続く呪いなんだ。否定しようにも声が出ず、寧ろ人形の様に良い様にされてゆく。


終わりだ。自分はこれから兄の体を借りた反逆者に犯されるのか。


その時、龍聖の視界に不思議な光景が見えた。
デストの肩越しで空が白みつつある中、周りの木々が枯れゆくのをバックに、先程殉職したはずのブラウニーが鬼気迫る表情でデストに掴みかかろうとしているのを。
[裏設定とかEtc.]
裏タイム終了;そしてブラウニー、漸く復活!また、部活お疲れ様でした
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「ぅおぉおぉぉおぉ!!!!」

「!」

鋭い雄叫びと共に振り上げられた拳はデスト目掛けて殴り掛かる。
しかし拳は当たる事なく虚空を空回った。

「なっ?!」

「!、後ろ!」

龍聖の声で咄嗟に振り向くと、少し離れた地点にデストは立っていた。

「……生きてたんだぁー。ま、考慮はしてけど」

ふと、周りを見ればある事に気付いた。邸にあった観葉植物類が全て枯れている。そしてデストは何かを納得したように口を開いた。

「なるほどねぇー…。俺は他者の体を乗っ取る事で生き延びる事が出来るけど、君は植物を糧にして復活する事が出来るんだ」

便利だねぇー、と呟き、デストは感心したかのように頷いた。そんな彼の飄々とした態度が、ブラウニーの激情を煽る。

「うるせぇ!んな事ァどうでもいいんだよ!ギドラ様を傷付けやがって、テメェ絶対ェに許さねぇかんな!!」

その言葉に、デストは方眉を吊り上げると溜息を吐いた。

「やれやれ…言葉遣いがなってないなぁ…」

直後、手の中に愛用の大鎌を形成し、邪悪な笑みを浮かべ鋭い眼差しでブラウニーを見据える。

「燃やしてやるよ」
[裏設定とかEtc.]
多忙+体調不良で遅れました;そしてWデスギドラ、戦闘開始!
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デストから放たれるドス黒い禍々しいオーラが辺りに漂い始める。それに一瞬臆すも、視線をデストから逸らさず睨み付ける。

「今はカイザー様の身体でも、元は同じデスギドラなんだ!絶対ェ負けねぇっ!!」

そう言うと、ブラウニーは肩から龍を出し、デスト目掛けて炎を撒き散らす。
怒りのせいか今までの炎より格段威力が高いそれは、全てを燃やさんばかりにうめつくす。

一方、デストは炎に囲まれても動じる事なく鎌の一尖でそれらを掻き消し、逆に灼熱の炎をブラウニーに放つ。

「くっ…!」

ブラウニーが咄嗟に防御の構えを取ったとき、背後から声が聞こえた。

「同じ?俺とお前が?笑わせるなよ」

段々声音が低くなると同時に後ろから蹴り飛ばされる。
崩れた体勢を立て直そうとすると、眼前には冷酷な目付きでブラウニーを見下ろすデストが立ちはだかっていた。

「格の違い、見せてやるよ」

直後、デストの鎌がブラウニー目掛けて振り下ろされる。
ブラウニーは此処までか…!、とやられるのを覚悟した。

その時…

「…っ…?!」

ブラウニーが顔をあげると、あと数oといったところで鎌を止め、硬直しているデストの姿が目に入った。その表情は今までと打って変わって困惑していた。

(……ぇ出すな…!)

「…なんでっ…お前がっ…!」

(……これ以上、私の仲間に………手を出すなッッ!!!!)

精神世界でデストの横暴を阻止せんと奮闘してるのは、この身体の本当の主・龍皇だった。
[裏設定とかEtc.]
龍皇、遂に目覚める。精神世界からデストに攻撃を仕掛けます。そして90いったので、新しいスレ立てて置きますね。