1 真鍋京子

エスパイ〜琉球大作戦〜

※久々に、お邪魔させていただきます。当怪獣擬人化(かどうか怪しい)キャラによる、エスパイネタでございます(エスパイは、デアゴの30号にて発売・1974年製作)。


メインは以下の通り。


・田村良夫
(メカゴジラ)
ESPを所有するメンバーで構成される秘密諜報機関『エスパイ』のリーダー格。必殺技はフィンガーミサイル、スペースビームその他。

・マリア原田
(キングシーサー)
『エスパイ』の紅一点でユタの能力に優れる。必殺技は琉球空手とビーム返しその他。

・三木次郎
(マンダ二代目)
『エスパイ』の新人。これといって特徴なし。必殺技は巻き付きのみ。


※箸休め程度にお楽しみくださいませ
[裏設定とかEtc.]
ちょっと一服系のネタですよろしくお付き合いのほど
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一方、三木へコンビナートを放り投げた巽(ガイガン)に、隙が出来る。

マリアが操る棒の先端が、素早く巽の鳩尾へと突き入る。


「…ぐっ……」


鳩尾の強いダメージに巽は、ふらふらと数歩後退りする。
立て続けにマリアの棒が巽へと鋭い突きを繰り出し、巽は壁側へと追い込まれた。


「もらったぁ!!」


振りかぶって棒を振り下ろすマリアだが…巽が不敵な笑みを浮かべた瞬間…棒の破片が宙を回転し、カラカラと音を立て落下した。

呆然と、棒の破片を見つめるマリア。
何が起こったのか判らないらしい。


「敵の能力くらい、よく学習しておくんだな…」


巽の衣服は大きくはだけられており、腹部からは僅かに鈍色の刃が覗いていた。

そして再び巽が、鎌を手に特攻しマリアを追い詰める。
棒を突き入れたら、腹部のカッターでアッサリと切り取られてしまい、マリアは攻めようがない。
[裏設定とかEtc.]
二戦目開始
89 真鍋京子
「所詮はその程度か…田舎獅子」


巽に棒を奪い取られた挙げ句、細切れにされなす術がないマリア。
勝利を確信する巽は鎌を下ろし、不敵な笑みでマリアを追い詰める。

悔しそうに巽を睨みつけ、追い詰められるマリアだが……


「やっぱ、アレ出さなきゃ駄目なのかな…」


もの凄く嫌そうに溜め息をつくと…マリアは何を思ったか、いきなり腰に巻き付けた赤い布をほどき、袴を巽の視界を眩ませるように脱ぎ捨てた。


「何の真似だぁ!!」


鎌で袴を払い落とした後、巽の視界に飛び込んできたものは………


金を基調とした、ベリーダンスの衣装を纏うマリア
しかも衣装は、逆エスパイの罠に落ちた時と酷似していた。


「…………」


意外な衣装変えに、唖然とする巽。
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サービス満点の衣装に気づき、ペッタンコだった三木が瞬時に復活した。
(元気な奴である)


「あれが噂のセクシーコスチュームかぁ〜!!」

「シーサーくん、かわいい」


すっかり泣き止んだジュリエッタも、目をキラキラさせている。

注目に戸惑いつつ、マリアは巽を見据えると…立ったままゆっくりと身体を沈めた。
伸びた脚が床に孤を描きながら、ゆったりと交互に動き出す。


(何を始める気だ…)


警戒しながら見つめる巽の一方で。
マリアはゆったりと脚を回しステップを踏む。
時折しなやかに上体をそらしながら、宙を鮮やかに回り、半身を大きくぶん回す。
時折ベリーダンスの要領で腰をゆっくりと回し半身を回しながら、何ともいえないセクシーな笑みを浮かべる。

鮮やかで華麗、しなやかなマリアのダンスに、しばらく魅入る三名。


そして…


マリアはいつの間にか、巽の真っ正面にいた。


指笛の音が鋭く響くと同時に…巨大な火花がマリアの手の中で火球となり輝いた。
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「ティーダ……ヤーチュー!!」


マリア渾身の一撃。
巽は至近から、腹部に火球を叩き付けられ後方へ吹っ飛んだ。
巽が壁に叩き付けられ気絶すると同時に…マリアもその場に崩れ落ちた。


***********

残るは、ウルロフことキングギドラと田村。

だが…爆発と硝煙、レーザー光のみが辺りに飛び交い、戦局が判らない。


ケホケホと煙にむせながら、気絶しているマリアを抱えるジュリエッタ。


「メガロくん、こっちと変えてくれないかなぁ…。ガイガンさん重くて…」


一方、三木は気絶している巽を背負いヘロヘロである。
ジュリエッタは三木の方をじーっと見つめると、簡潔に答えた。


「……やだ」

「どーして……」

「おんなのこだから、だめ」


…………………;

マリア(シーサー)を『おんなのこ』だと、真面目に主張するジュリエッタ(メガロ)。
マリアに何かあってはいけないと、ジュリエッタなりに真面目に考えての事らしい。
[裏設定とかEtc.]
ここまでそろそろ新スレに移ります長々とスイマセン
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