1 華墨慶斗

新説 ゴジラ×モスラ×キングギドラ

真にお久しぶりですorz

心機一転&VS龍王20周年記念(私も10周年なんだけど←by.蜻蛉)として、GMKコラボをお願いします。

1レスずつやっていきましょう
[裏設定とかEtc.]
ヒロイン龍聖、その父役龍皇←、龍鬼は謎の老人(伊佐山教授?)で
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しかし、そのパターンを嫌というほど喰らった白夜はそれを耐えつつ、そのお礼として思いっきり黄昏の首に牙を立てた。
痛々しい悲鳴と共に鮮血が溢れ、一瞬彼が体勢を崩す。

「失せろ、痴れ者がぁ!」

隙を見せた瞬間白夜の咆哮と共に、黄昏は後方のビルへと投げ飛ばされ、轟音を立てながら瓦礫を散らしてゆく。

その衝撃とダメージで、力なく彼の体は崩れ落ち、さながら「撃ってください」といわんばかりに、その巨体を横たえる。

「我をここまで手こずらせてくれた事は十分に誉めてやる。だが、それも終わりだ」

破壊神の優しく残酷な言葉が黄昏の聴覚に響く。けれど、一方の黄昏は酷く頭を打ったのか、その場で失神したままだ。

───意外と呆気ないものだな。

やはり所詮は睡眠不足か。そう思いながら、白夜は黄泉への餞別代わりの放射熱線を放つ。

もう終わりだ。誰もがそう思った。約一名を除いては。

「魏怒羅!!」

別方向から紺碧の声が飛ぶと同時に、青い凶炎から黄昏をかばう様に本人が立ちふさがり、そして───

青白い光が直撃し、その軽やかな体躯は後方へ飛ばされていった。
勿論その風圧は、先程まで押し合いへし合いしていた由里達への目前を通り過ぎ、大きな突風を引き起こした。


その頃、自衛隊では今にも白夜に向けての集中放火が始まろうとしていた。

「攻撃準備開始!!」

ブラウニーの指示と同時に、自衛隊(ギドラ族一同+α)は一斉放射を始めた。
[裏設定とかEtc.]
遅レスすみません...漸く色々落ち着いたので、再開です(ペコリ)壁紙>素材配布サイト様が閉鎖されたので、急遽今の背景に変更しました。前よりは大分見やすい…はず;
34 華墨
陸から海から、白夜に向けて集中砲火が放たれる。
しかし一瞬体勢を崩したものの、再びすぐさま背鰭を蒼白く発光させる。
「煩わしい、散れ」
陸上部隊を熱線が薙払う。
90%以上を壊滅させたその勢いのまま、海上にもソレを向ける。
「僚艦『あこう』が爆破!」
ブラウニーの叫びに艦内が騒然となる。

横浜の街をさらなる地獄絵図へと変えた白夜は、残った立花たちの艦を視界に入れた。だが、
「させません!」
紺碧が背後から妨害しようとするが、フェイントをかけた白夜がぐるりと振り向く。
「終わりだ」
超至近距離で放たれた熱線に灼き尽くされ、爆破四散する紺碧。

絶望が人々を包んだその時、爆発で生じた火の粉、否光の粒子が、ある場所へと降り注ぐ。

「すまないな紺碧、だが助かった」

瓦礫の下から突如現れた巨大な黄金色の翼、そして立ち上がったのは、

「千年竜王…」
金色の光を身に纏い、完全に覚醒したキングギドラ――黄昏の姿だった。
[裏設定とかEtc.]
千年竜王覚醒しました。新しい日記なんですが、背後が濃い色のチェック柄だからか文字が読みづらいです。携帯たからかもしれないけど…背景だけでも変えた方がいいのでは…
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黄昏がふわりと跳躍した直後、辺りを目が眩まんばかりの稲妻が迸り、周囲を金色に染めてゆく。
その神々しさと眩しさに、思わず白夜の足が一歩後ずさる。
これは千年龍王に対する畏れだろうか、それとも新たなる怒りだろうか。次の瞬間彼は放射熱線を、金色の結界に身を包んでいる黄昏に向けて発射した。

青と黄色の眩いコントラストが黄昏を包む中、黄昏は何ともないといった様子で白夜を見下ろす。
その間にも、段々結界は光を増してゆき、放射熱線のエネルギーを吸収してゆく。

「───莫迦な」

白夜が怯んだのも束の間、黄昏を包んでいた結界は忽ち円形を成し、彼の体に向かって一直線に落下した。
その衝撃で周囲の物は大破し、同時に白夜も後方に吹っ飛ばされ、海の中に落下する。
一旦体勢を立て直すべくひたすら後方を泳いでいけば、今まで開く事のなかった傷口が疼く。

───こんなはずはない。我が負けるはずがないのだ。あんな偽善者に……。

その後ろを、今にも黄昏が追い討ちをかけようとしていた。


同じ頃、自衛隊側ではその激戦を見守っている中、橘准将は口を開いた。

「ゴジラは傷ついている。あの傷口にデストロ…D-03を撃ち込めば、ギドラ族初の勝利だ」
「しかし、発射口は既に大破していて、攻撃は不可能です!」
オペレーターの言う通り散々怪獣達が暴れたせいで、兵器は大半が損壊してしまった。
いっそのこと原型に戻って黄昏を援護したいが、生憎ギドラ族はそう長く海には潜れない。

「すぐダガーラを呼んで…「さつまに魚雷を搭載し、直接そこに撃ち込むんだ。チャンスは今しかない」

その言葉にブラウニーが「正気ですか!?」と言おうとした瞬間、橘准将は再び口を開いた。

「援護を頼めるか?君が良しというなら、後で“お姫サマ”に逢わせてやるぞ」
[裏設定とかEtc.]
相変わらずの亀レスすみません;指摘&キリリク報告有り難うございます。日記は、今の状態で見れますでしょうか?後者の件については、真面目に描かせて頂きます。因みにお姫サマ=グリーンモスラ
36 削除済
37 華墨
ブラウニーは喜色満面の笑みを浮かべ、「Sir,Yes sir!」とその場を後にした。
その一方で、横浜の片隅で同時刻にくしゃみをした緑髪の少女がいたとかいないとか……


その間にも海底では、激闘が繰り広げられていた。
「お前の目的はなんだ!」
黄昏の言葉に、つと首を傾げる白夜。
「殺戮、破壊、それが俺の本能だと知っているだろう」
「それは白夜のだろう!何故今頃ゴジラとして現れた!」
痛みを堪えるような表情を浮かべる黄昏を嘲り嗤う。
「あはははははははははははははははははははははははは!
簡単な事さ、人間が忘れたからだ!!
戦場の恐ろしさを、食べる者を搾取された飢えを、家族を奪われる悲しみを、艦船からの砲撃やB29からの焼夷弾に対した怯えを、あの地獄を作り上げた悪魔の兵器を!!」
狂ったように笑い続ける白夜に呼応するように、霊魂の気配が色濃くなる。
黄昏の目にもそれは映っていた。
[裏設定とかEtc.]
お久しぶりです再開嬉しいです!反戦、反核の象徴としてゴジラを望んだ英霊と、それに応えた白夜。