1 飛龍

ゴジラ族、全員集合!

 場所は東京内某所。

 そこにはとても立派な和風家屋がありました。

 そこに住むのはあの最強怪獣王―――ゴジラ大家族です。

 今日は彼らの平和(?)な日常を覗いて見ましょう。
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途端に、体中に味わった事のないような激痛が走った。それは下腹部を槍で刺された様な痛みだった。

「がっ……うあぁあぁぁ?!」
「ほぅ…初めてか。尤も、此方もご老人を犯すのは初めてだが、今回ばかりは別だ。さて……お楽しみはこれからだ…!」

ぐい、と両膝を抱え上げると、躊躇なく自らの熱い楔を引き抜き、再び一気に貫いた。

先程のダメージとは比にならない痛みがファーストを襲う。

「い゛……ぎあぁああぁぁ!!止めろ、退け!…はぁ」

止めどない激痛の中、一瞬敏感な場所を突かれ、思わずファーストの口から自分でも発した事のない嬌声が漏れた。

「ご老人…アンタ無理やりされる方が好きなんだな。初めてなのにそんなはしたない声を……」

言いかけた直後、傍らを二つの放射熱線が横切った。

目を向けると、現在犯している相手の同族二名が此方を睨みつけていた。


一方此方。男と真紅はジャスティス探しに没頭していた。

「しっかし、こんな迷路みたいな所じゃ、何が何処にあるか判らねぇなぁ。さっきの轟音も気になるし……」

ブツブツ言いながら辺りを散策する男。その腕の中で真紅は色々考えていた。

(今のは父さんがやったんだ…なら僕も戻らなければ。)
[裏設定とかEtc.]
この後激戦に入る予感。そして、真紅も元の姿に……
88 飛龍
真紅がそう考えていたとき、目の前から誰かが走ってくる。

「ん?あれは―――」

男が目を凝らして見ると…それは彼が捜していた人物だった。

「おお!あれはジャスティスじゃねぇか!おーい」

パタパタ手を振るう男だが、相手は彼の横を通り過ぎた。

「………!おい、ちょっと待てよ!コラァ!」

真紅をポーイと放り投げ、男はジャスティスの後を追ったのだった。


 その頃、バイオとヴァーサスは目の前の光景に言葉を失った。

一族の主が―――遥か昔自分を殺した兵器に強姦されている。

「親父……」

「爺さん……」

茫然とする二人に、デストロイアは鼻で笑う。

「身内の前で犯す。…悪くはないな」

と、再び腰を進めようとした時、顔面をおもいっきり殴られた。

顔を上げると、怒りに満ちた表情を向けたバイオの姿があった。
[裏設定とかEtc.]
バイオ、ブチ切れました。
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それと同時に、ずるりと自身が引き抜かれる。

「っくあ!」

びくりとファーストの体が仰け反ったと同時に、デストロイアに向けてバイオの罵声が浴びせられる。

「この変態野郎!クソッタレ!よくも他人の親父に…!!」
「フン、初めてとはいえ、なかなか楽しませてもらったぞ。本来なら老人は見向きもしないが、ゴジラ相手なら別だ。」

その言葉に心臓に冷や水をかけられた感覚を覚えた。

コイツは悪魔───否、そんな言葉では足りない程の鬼畜だ。
そしてデストロイアは軽く殴られた頬を拭うと、そっと剣を構える。

「我が楽しみを邪魔した事……今すぐあの世で後悔させてやる。」
「うっせぇよ、ヤマアラシ擬きが!ヴァーサス、親父を頼む。」

バイオに促され、ヴァーサスはこくりと頷くと、未だに呆然としているファーストを背負ってその場を後にした。


一方、男ことブレイドの拘束から逃れた真紅は、漸く蜘蛛の姿からヒトの姿へと変わった。

「ったく…あの水母娘は僕を玩具と呼んだり、次に現れたヤンキー野郎はエイリアンと呼んだり……今日は散々な日だよ!」

グチグチ言いながらも、真紅は“子猫ちゃん”を探していた。すると、向こうから何かを探しているドゴラが視界に入った。
[裏設定とかEtc.]
ファースト救出の傍らで再び修羅場が始まりました
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「蜘蛛ちゃん、蜘蛛ちゃん。どこに行っちゃったんだろー」

キョロキョロと真紅を捜すドゴラ。そこへ炎牙がやってきた。

「ドゴラ、何してんだ?」

「炎お兄ちゃん、蜘蛛ちゃん見なかった?」

「蜘蛛ちゃん?いや、見てないぞ。それより店の手伝いしてくれないか。人手が足りなくて困ってんだ」

「はーい」

炎牙に言われ、ドゴラは彼の後についていった。


 一方、ジャスティスはウォーズ達の元へ向かっているが―――途中で迷子になっていた。

「くっそー。広くなっちまったからわけわかんねぇ!」

と、一端足を止め辺りを見回そうとしたときだった。

「ジャスティース!」

「――――!?」

声と共に現れたのは青い髪のヤンキー男だった。
[裏設定とかEtc.]
ブレイド、ついにジャスティスと再会。
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「ブレイド…!」
「やー、漸く会えたなぁ。何年ぶりだろうな?」

その口調こそおどけていたが、その裏には喜びと合わさって止めどない殺気が流れていた。

「一体何しに来た?今オレはそれどころじゃないんだ。」

「またまたぁ。実はオレと戦うのが怖いんだろぉ?」

ブレイドの挑発に、ジャスティスの眉が少しつり上がった。

「だとしたらどうする?」
「ほぅ?やる気になったなぁ…さて、」

ヒュッと風を切る音がしたと同時に、鈍い鎌がジャスティスの傍らを横切った。

「生憎兜はいないけど丁度良いや!久々に遊ぼうぜ、ジャスティスよぉ!」

「余り旅館壊してくれるなよ!?時代遅れのヤンキーさん!」

互いに牽制しあった直後、目にも止まらぬ早さで幻影が横切り、その後を追う様にして放射熱線が飛び交った。


かくして夕闇が迫る中、改装したてのラドン旅館で再び激闘が始まるのだった───。
[裏設定とかEtc.]
闘いは誰も止められない領域へ。そして、次スレの時間が来ました。