1 飛龍

ゴジラ族、全員集合!〜パート2〜

ラドン旅館へ家族旅行へ出かけたゴジラ族。

ダガーラ、ヘドラ×2を追い払い、旅館を復興させた。

しかし、最悪な事にデストロイアが現れ、ファーストは強姦されてしまう。

一方、ジャスティスはブレイドと再会。決闘を無理やり申し込まれ―――。
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「ま、それよりアンタの名前は?」
「あ、あぁ…シートピア海底王国守護神メガロ基い兜ってんだけど……」
悪サイドが互いに自己紹介をしている間に、ジェットジャガーは上空に飛び立って相手から離れようとした。
しかし、

「…!うぉらぁ!」

兜の手榴弾がジェットジャガーの背中にクリーンヒットし、忽ち爆炎が辺りを照らす。

「グァアッ!」
「おー、ナイスコントロール!」

ブレイドの喝采が一層兜を煽り立てる。無論兜の方も、先程まで自分を苦しめていた相手がのた打ち回っている姿を見て、些か興奮を覚えていた。

「なぁブレイドとか言ったな。今からコイツ〆ねぇか?このニヤケ面見てたらいい加減ムカムカしてきた。」

兜の一言にブレイドはクスリと笑い、再びジェットジャガーを鎖で拘束した後ずるずると引き摺った。

「良いねぇ。じゃ、オレから先行な。」

そう言ってブレイドはジェットジャガーの胸倉を掴んだ後、すぅっと拳を振り上げた。

「死ねやゴルァ!!」

バキィッ!と鈍い音がした直後、ジェットジャガーは後方の兜の方へ吹っ飛ばされた。

「不細工面が!すっ込んでろ!」

今度は兜の蹴りがジェットジャガーに炸裂する。
[裏設定とかEtc.]
恐怖のリンチタイムが始まりました。ついでに、胸毛親父の下りは何となく理解できます(爆
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「とどめだ!」

 兜が手榴弾を投げようとした直前、大きな岩が彼の頭に直撃した。

「ガフッ!!」

バタリと倒れた兜に、ブレイドは目を見開いた。

「なっ―――!?誰だ!」

ブレイドが岩を飛んできた方向を見る。

そして、彼はそこに立っている男を見て驚いた。

「……ブレイヴァリィ!?だが、あいつはヘドラの戦いで重傷を負って引退したんじゃ…」

「確かに、親父は引退した。そして、今は俺が“ゴジラ”の名を継いだ」

男は黒革の手袋をはめると、拳を構えた。

「俺はゴジラ・ブレイヴァリィの息子、ジャスティスだ!よぉく覚えておけ!!」
[裏設定とかEtc.]
はい。去年、対メガロ見て「胸毛もっさ!」と思いました。
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その口調は、本当にハッタリとは思えなかった。

あの泣き虫だったミニラが、今やあんな逞しい青年になっているなんて……。

「…ヘッ、勝手に戯言ほざいてろ!兜、あのロボットの次はコイツだ。早く起きろ!」

ブレイドの言葉に兜は漸く起き上がり、ジャスティスを見据えた。

「今度は骨のありそうなヤツだな。」
「だけど、油断は禁物だぜ。」

ブレイド達のやりとりの中、ジェットジャガーはほうほうの体でジャスティスに歩み寄る。

『ヨ…ヨク来テクレタ…!』
「あぁ、お前は休んでろ。コイツ等はオレ1人で十分だ。」

ジェットジャガーを後ろにやると、ジャスティスはタッと二人目掛けて走り出した。

片手に若干太い木の棒を持って。

「そんなんでオレ等に勝てると思ったか!早速だが、木っ端微塵になりやがれ!」

兜の声と共に、手榴弾がジャスティス目掛けて飛び交う。しかし、彼は棒でそれを打ち返すと、目にも止まらぬスピードで駆け寄り、一気に間合いを詰めた。

「…うそ」

ここで兜の意識は飛んだ。脳天に踵落としが決まり、どさりと力なく失神した。

因みに飛ばされた手榴弾は、今ジャスティスに切りかかろうとしているブレイドに直撃した。

「ギャアァアアァッ!!な、何でぇえぇ?!」
[裏設定とかEtc.]
ついでにあの方の中の人は……某怪盗三世のとっつぁん(暴露
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 倒れた兜とブレイドを足で蹴り、気絶している事を確認。

「まあ…ざっとこんなもんだろ」

ポイッと大木を投げ捨てたときだった。

地中から現れた鎖がジャスティスの首に絡み付いた。

「ぐあッ―――!!」

「ジャスティス!?」

倒れたジャスティスに駆け寄ろうとするジェットジャガーだが、彼も鎖に絡まれてしまう。

「油断は禁物だぜ、坊主。親父さんから俺の事聞いてなかったか?」

ムクリと起き上がるブレイド。

不敵な笑みを浮かべる相手に、ジャスティスは苦しみながらも睨みつけた。
[裏設定とかEtc.]
マジですか!?ちなみにVSスペゴジの結城さん役の人が映画「魍魎の匣」に出てました。
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こうなれば正に成す術がない。そして、ふらりと兜が立ち上がった。

「大丈夫か、ブレイド?」
「あぁ、何とか。あぁ、そうだ。」

ボソボソと二人が耳打ちする中、ジャスティス達は何とか鎖を解こうとしている。

『イケマスカ?』
「いや…まだ……けど、必ず隙ができる筈だ…!」

そして、ブレイド達が彼らから離れた途端、兜が此方に向けて手榴弾を投げた。

「『?!』」

思わず目を瞑る二人。しかし、敢えて兜は着弾した途端に発火する爆弾をジャスティス達に当てずに投げていた。

「これで…良いかな?」
「あぁ!ヒャハハハッ、ゴジラとロボットの炙り焼きだぁ!」

ブレイドの高笑いが辺りにこだました。

周りが火の海に包まれてゆく。


「…どうした?」

一旦時は戻って現在。不意に口を噤んだジャスティスにギドラは首を傾げた。

「そろそろレス替えの時間だ。ちょっと休もう。」
「………良いだろう。」


その頃、プールではメガロとガイガンがボソボソと何かを話していたが、突然すっと彼女の手がガイガンの掌を握り締めた。

「…!?」
「……!」

生憎ガラス越しでは、彼らの会話を聞く事はできなかった……。
[裏設定とかEtc.]
あの方よく様々な映画に出てますね。そして、突然ですがレスチェンジの時間です