1 飛龍

ゴジラ族、全員集合!〜パート5〜

いつ起こるかわからないとんでもない事件に巻き込まれるゴジラ族。

 そんな日が通りすぎたとき、ゴジラ族はギドラと一日一人ずつデートをするという約束をファーストがしてしまって大変な事に――――。
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傍らでギドラ邸では……本人とカイザーが真っ黒なジメジメオーラを出していた。

「ねぇ、ギドラ様たちどうしちゃったの?」
「しー……今は聞かない方が良い。」

ガイガンとメガロが怪訝そうな顔をする最中、ギドラはブツブツと愚痴っていた。

「あぁゴジラよ…何で皆恋人持ちなんだ。我なんか、超狂暴で何時暴れ出すか解らぬ爆弾みたいな相棒抱えてるって言うのに……」

ギドラが愚痴っているその傍らで、ブラウニーとブラッディに押さえられているブレイドにも目をくれず、ひたすら恨み言を漏らすのみ。

そのブレイドの代わりに、漸く実家から帰還してきた龍聖が料理を作っていた。

「龍皇、これは何の騒ぎだ?」
「実はギドラ様、ゴジラ族の皆とデートする事になった。だが、結局は破れに破れ、最後は息子に邪魔された挙げ句、ウォーズに返り討ちにされたんだ。」

その説明を聞いて、龍聖は納得した。
とりあえずむやみやたらに、しかも色恋目的でゴジラに近付くのは止めようと心に誓ったのだった。


一方でゴジラ家では、何故か祝杯が上げられていた。
勿論皆互いの恋人まで呼んでいる。
[裏設定とかEtc.]
うぉお、見たかったぜ!因みに緯度0は巨大生物こそ出ないものの、マッドサイエンティストが現れます。
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「しかし、楽しい一日だったな」

「…親父は、な」

のんびりとそういう父に、バイオは苦笑した。

 ブレイは空牙のライブ成功を祝っていた。

「…すごくカッコよかったぞ」

「お、そうか?じゃあ、次も頑張らねぇとな」

 ラブラブな二人の隣では、獅子王がジャスティスを抱きしめていた。

「獅子王、苦しいって」

「久しぶりだからいいであろう…」

 その前方では、ヴァーサスとメカゴジラが酒を飲み交わしていたが…。

「ゴジラ、お前の父に負けぬくらい、私達も愛しあ―――」

「却下…」

その隣では息子夫婦が楽しげに会話していた。

「ハハ、いつも大変だなぁ。機龍は」

「ええ、なるべく減給だけは勘弁してもらいたいです」


 賑やかなゴジラ家は朝までドンチャン騒いでいたのだった。
[裏設定とかEtc.]
そろそろラストです。次は久々に学校物やりたいです。内容は前回と違い、不良系。WORSTみたいな…。条件で女性キャラは出さず…。どうでしょうか?
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そして翌日───一部二日酔いを起こしている者もいれば、逆に元気な者もいた。

「あ〜……おはよ、親父ぃ……」
「ン………」

案の定ヴァーサスは二日酔いを起こしていた。ただ、体のあちこちにキスマークが付いているのは気のせいだろうか。

───相変わらずだなぁ、けど、それが普通にならなきゃ良いけど……

と思いつつ、ウォーズは一人散らかったゴミを片づけてゆく。
そこへ、隣部屋でリトルと寝ていたミニラがひょっこりと姿を現す。

「おとーさん、手伝うよ。」

「あ、ありがと。」

とりあえず未成年で助かったと思った。さもなくばあらかた悪酔いしたバイオがジャスティスに無理やり飲まされるからだろう。
その証拠に、犠牲者はその場で眠っているサバイヴだった。


「ウ〜ン…リトルぅ、もう一杯……ムニャムニャ……」

サバイヴの寝言を後目にゴミが大体片づくと、ふとウォーズの聴覚に何かが聞こえてきた。

「おや、もう蝉か……」

耳を澄ませば、もう聞き覚えのある鳴き声がこだましていた。


もうすぐ夏が来ようとしている。
[裏設定とかEtc.]
了解です。ただ、メガロは最初から男て事で出現、そして本編にて過去に出た過去話は割愛で……宜しいでしょうか?
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「ミニラ」

ウォーズは目の前を歩くミニラに声をかけた。

「なに?おとーさん」

「いや、お前が15になったら…正式な名前を付けるんだが―――」

 実はもう決まっているんだ。

 ファースト(最初)

 バイオレンス(暴力)

 ブレイヴァリィ(勇猛)

 ジャスティス(正義)

 ヴァーサス(対決)

 ウォーズ(戦争)

(俺が“戦争”だったから、お前は―――)


 ピース(平和)


 二度とあのような事が起きないのを願って付けようとしている名前。

 この子、ミニラ…ピースは平和のためのゴジラとして生きてほしい、とウォーズは思っている。
[裏設定とかEtc.]
OKです。ちなみに今までの話とはまったく繋がっていません。ウォーズ世代中心ですが、親世代ヴァーサス達も登場。親子という設定ではなく、先輩・後輩です。メカゴジラ一派とギドラ一派があります。ヴァーサスは派閥作ってません。
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「ピース……写真で撮る時のあれ?」
「違う、平和って意味だ。」

今はミニラは“蛹”の時期だ。これまでの間に沢山学ぶ事は沢山ある。
その時真っ先にできる事───それは

「さて、今日は放射火炎の練習すっかな!」
「うん!」


その一方でギドラ邸では……龍聖がメガロを呼んでいた。

「僕に用事って、何ですか?」
「何、大した用事ではない。しばしの間、ガイガンをお前に任せたいんだ。」

耳を疑った。あの龍聖が……あの人と一緒にいて良いと許可してくれた?

「それって…貴方の目を気にせずにガイガンと一緒にいて良いって事?」

「…勘違いするでないぞ。余はお前の熱意に負けたから一端彼奴から手を引くだけで、彼奴を諦めた訳ではないのだからな。少しでも他の者にうつつを抜かしたら、すぐに余が彼奴を取り戻しにゆくからな。」

「…有難うございます、龍聖さん!」

その後、皆は何故かガイガンとメガロが暑苦しい程にいちゃついていた光景を目の当たりにしたとか。
ともあれ、メガロの恋は漸く叶ったのだった。


夏の近づく中、互いの家は文字通り平和だ───。
[裏設定とかEtc.]
解りました。ついでに他校キャラでウルトラ怪獣+大映怪獣(亀姉妹&イリス除く怪獣)も出演……で良いですかね?