1 真鍋京子

銭の戦争(ギド&ガイメイン)

※守銭奴で商売人なギドラさんと秘書・ガイガンの話です。


・キングギドラ
(金井龍三郎)

お馴染み宇宙怪獣の最高峰で、ビジネスプランナー兼経営者。
細いサングラスと金髪オールバックの渋い男前で、愛飲している酒は、日本酒の黒龍。
今回は、とある企業(?)へ戦いを挑むらしいが?


・ガイガン
(瑠璃原大作)

ギドラの舎弟でホストクラブ勤務のツッコミおんもらき。
瑠璃色頭のオールバックで、拳王流の使い手でもある舞闘派な男前。
ちなみに機械にも強い。
(現在、弟・メガロを溺愛中)
[裏設定とかEtc.]
基本的に、吉本新喜劇&東●娯楽シリーズのノリです。
47 真鍋京子
<07ーーーー地球へついたら>


スペースペンドラゴン船内。

迷子の怪獣は半ベソで、大作とタクヤの顔を見上げていた。


【レイちゃんも、みんなもーーーーどこにもおらん】


タクヤはそっと手を伸ばし、小さな怪獣の頭を撫でた。


「仲間を、探せないだろうか」


タクヤの言葉に、大作は渋面を作る。

実は、小さい怪獣が紛れ込んだ時点で『とある異変』にも気づいていた。


「時空の歪みかーーーー宇宙線の影響なのかーーーー」


その時。

金髪頭のカズヒコが船を自動操縦に切り替え、小さい怪獣の背後から覗き込んだ。


「そーなんスよ。俺が兄貴を探しに来たのも、その事が心配で」
48 真鍋京子
カズヒコが地球で留守番していた間に、店に備え付けの簡易レーダーが『惑星間の空間異常』を捉えていた。

しかもーーーーーーーー

タクヤーーーーメガロが、兄の危険を無意識に嗅ぎ取っていた。

それで結局、二人揃って大作ーーーーガイガンの行方を探しに来たわけである。


「この船だって、拾ったんスよ?」

「拾ったーーーー?」

「ウチの星の、ゴミ捨て場にあったんス」


ーーーーーーーーーー。

大作は、しばらく考え込む。


<何の拍子で『時空』なんぞ越えちまったんだーーーー>


今までの行動を考えるが、次の瞬間に、それどころではなくなった。
49 真鍋京子
「気付かれちまったッス!」


二つの機体が、異変に気づき追ってきたらしい。
大作はコクピットに向かい、他の面々に座席に付くよう指示を出した。


「歪みに入っちまったなら、出口があるはずだよなーーーー」


手早く分析し、歪みのある座標を登録。
大作は、気合いを込めて操縦桿を握り締めた。


「振り切るぜぇ!!」


どん、と体を叩きつけるGの衝撃。
背後に迫るミサイルを鮮やかに交わし、大作の操縦する船は、時空の歪みへと向かった。


眩い空間の揺らぎが眼前に迫り、そしてーーーーーー
50 真鍋京子
<数日後>

ギドラーーーー龍三郎の企画は、見事に繁盛したようで。

マスコミを巻き込んで、大々的に宣伝したおかげで、怪獣マニアはもちろん、子供らまでが、ギドラの手掛けた『東宝怪獣総進撃バトル』に夢中になった。


池袋某所の御披露目では、FW版X星人の格好をした大作が、ゲーム個体の説明をしたり、実際にゲームを体験したりと活躍していた。

カズヒコも同様、FW版X星人の格好で地方を回りーーーーーー


そしてタクヤはというとーーーーーーーー


【しばらく世話になるなぁ!】


ガイガンのアパートにて、居候の『ちび怪獣』と、のんびりアイスを食べていた。


「あとで、にいさんの所に行く」


タクヤーーーーメガロは、怪獣に微笑みかける。
怪獣はそれに応え、嬉しそうにピースサインをかました。
51 真鍋京子
怪獣をトートバッグに入れると、タクヤは部屋の鍵を閉めた。

そして赤い日傘を差すと、バッグの怪獣に呟く。


「行くぞーーーーゴモラ」


怪獣はその言葉に応え、勇ましく咆哮をあげる。


こうしてーーーーーーーー


それぞれが『新しい一歩』を踏み出し、またそれぞれの楽しみを見いだす事となったーーーーーーーー


いつか、再び『東宝怪獣の栄華』を夢見つつ。


(お粗末)
[裏設定とかEtc.]
すいません、ようやく終わりました;次回は『UG大怪獣バトルコラボ』でも…