1 華墨慶斗

Sleeping Beast2

最終日の筈がどんどん話が脱線;

東斗がギドラに(アレな意味で)食われて鬱に陥るは、
気晴らしにゴジラ族世界で買い物に行ったらデストロイア親子に遭遇し、しかもそれに対抗する為、半強制的に当家デストロイアが召喚されるは…

カオスだ;
[裏設定とかEtc.]
緋月は、東斗を殺すのは自分だと思っています。そして当分ギドラ氏は解放されないでしょう(笑)
6
鬼藤「ギドラさんの罪は貴方の罪……さぁ、今晴らさでおくべきか…!」

メテオ「アンタにゃ興醒めしたぞ……我が王よ。」

龍皇「我が弟を陵辱した罪……贖ってもらおう。」

手をボキボキ鳴らしながら迫る一同。特にギドラ族は殊更に殺気立っていた。

───やべー……もう年貢の納め時だな。

最早抗う事を止め、すっと目を綴じるシアン。直後、真っ暗な視界に昨夜の事が蘇る。


異形の肉体でありながら、それでも今まで見てきた女達より遙かに美しい肢体、恐らく見るのは最初で最後である龍聖の歓喜の涙、互いに禁忌のラインを越えた悦び───全てが霞の様に浮かんでは消えた。

───龍聖、できればもう一度

諦めかけた途端、突如風を感じたかと思えば、毅然とした声が聴覚に響いてきた。

「止めろ!集団で無抵抗の者を虐めて、何が楽しいのだ!?」

───この声は……。

龍皇「り…龍聖……何故…」

龍聖「この者を殺したところでそいつの傷は治るのか!?考えてみろ!」
[裏設定とかEtc.]
シアン危機一髪。どうやら幼い頃の自分とシンクロした模様<龍聖
7 華墨
黙りこくる一同。
重い沈黙を破ったのは意外にも―――

「少なくとも、俺にはこいつを殴る権利がある」

今まで黙っていた東斗だった。

昨日異世界に戻るまでは、多少身体が弱っていたものの、覇気に満ちた力強い目だったのが、今や光を失っている。
それでも淡々と言葉を紡ぎ出す。

東斗「こんな事で、こんな所で折れている場合じゃなかったんだよな…」

シアンの胸ぐらを掴み上げる。誰もが殴る、と思ったが、意外にもあっさりと手を放した。

シアン「…いつものやり方で決着をつけるってか」
東斗「そういう事だ」

微かに笑みを浮かべ、両者が構える。
要するにというか結局拳で♂決するらしい。
ただ、一方的な暴力ではなく、殴り合いという形で。

一瞬で2人が動き、ぶつかり合おうとしたその時、


「んギャッ!!!」

東斗の拳がめり込んだのは、唐突に現れたギドラの顔面だった。
[裏設定とかEtc.]
滞在時間の時間切れのようです。桐生も勿論オッドと入れ替わりで戻りました。龍聖との事が決着ついてないけど… 果たして、東斗の反応やいかに?!
8
「「あ」」

突然現れた張本人に呆然とする一同(しかし、一部はもう帰ってしまった)。しかし、忽ち光斗の表情は不敵な笑みへと変わる。

光斗「やっと会えたな。龍鬼以上の偽善者が……」

ギドラ「え…いや、あの……」

タイムリミットが来たという事は、シアンに対するダメージもなくて思う存分やりたい放題やれる。昨日味わった屈辱の代価を払わせてやる。
そして、皆は(一部ギドラに労いの言葉をかけた)そこから離れた直後、光斗の怒号と共にギドラの断末魔が響いてきたのだった。

因みに、金色龍王の断末魔をBGMに、まるで北○の拳さながらの独特な掛け声である“アタタタタタタタタ(ry”がこだましたという。


やがて茜が辺りを射す頃、残ったのはギドラの半亡骸だった。


ヴァーサス「終わったな。」
レッド「うん…いざいなくなったら寂しいな。」


最後に、何故龍聖があの様な行動に出たのか解らなかったが、大体の者は察しがついていた。


その一方で、あちらの世界では───。
[裏設定とかEtc.]
ギドラに天罰が下り、いよいよラスト、ですかね?
9 華墨
メテオ「さぁ2人共」
ラピス「いい加減帰ろうね、自分の国に」
シアン&アンバー「ハイ…」

約1名、ものすごい名残惜しそうな顔をしながら、1週間ぶりに自分の国に帰る4人を見送り、ようやく腰を落ち着ける。

鬼藤「大丈夫ですか?」
東斗「心配性だな、胃に穴が開くぞ」
葵「これで少しは懲りたでしょう」
桐生「私も少々過保護過ぎたかも知れませんね」

そもそも事の発端は、この天然(失礼)王の不注意なのだ。一気に非難の視線が集まる。

東斗「こ…これからは気をつける…」

後、少しは人を疑う事を覚えましょうね。とまで言われる始末。ぐうの音も出ない。

緋月「立ち直っちまってつまんねーの。しかも俺ほとんど出番なかったし」
葵「別にいいじゃないですか、あれ以上いたら本気でヤバかったそうですし」

主に城とウォーズの貞操が。

透「また会えるかな?」
芙蓉「そうね…」
騰馬「いつかまた門(ゲート)を開けるように努力してみるか」

今回向こうの世界を見つけたのは、ひとえに鍵と東斗の魂が存在していたから。全員が帰還した今、再びあの世界を見つけるのはかなり難しいのだ。
[裏設定とかEtc.]
次はタイムスリップ物でコラボしたいです。護国聖獣を絡めて、時期的に太平洋戦争物を。
10 華墨
シアン「あ」
アンバー「何、どうしたの?」
シアン「いや………ま、いっか」

空を翔びながら、何かいつもより身体が軽いと思えば、愛用していた剣が腰に無い。
どうやらギドラ邸に置いてきてしまったらしい。

もっとも、そんな事より、龍聖とまともに別れの挨拶ができなかった事の方がショックだったのだが。
一見簡単なようで、望んだ特定の異世界に行く扉を開ける事がどれだけ困難か知っているだけに、後悔は尽きない。
かと言って、あの状況で何か言えば間違いなく龍皇に殺された。

シアン「俺、女運無いのかも…」

その言葉は、紺碧の夜空へと吸い込まれていったのだった―――


歴史に残されたのは、かの王が1年近く昏睡状態に陥ったというただそれだけ。

その事件の狭間に、国境や世界さえ越えて、ある意味とんでもない騒動が起きた事は、誰も知らない。


Fin…?
[裏設定とかEtc.]
こ、ここで区切るのが勿体無い;2ケタ行ってないのに… ともあれ無事?に終了。どこまでもグダグダだったから、次はもう少し頑張りたい。