1 華墨慶斗

OKINAWA

安豆味王朝の末裔を名乗る人間に沖縄に呼ばれた当家ゴジラたち。

だが、その中で彼らは4人の神に呼ばれ、時空を超える事になる。

沖縄の守り神と、ヤマトの守護聖獣によって―――


↑が大まかなあらすじです。
ウチにまだシーサーたんやバラゴンの設定が無いので、コラボしていただけないかなぁと…
[裏設定とかEtc.]
終戦間近の沖縄戦が舞台。沖縄の悲劇を食い止める事はできるのか―――?
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一部で恋愛バトルが勃発している中、いつの間にか桐生が島の中に姿を消し、モスラ2人が子供たち3人を連れて離れ、件の親子が対面していた。

龍聖「ああああああの、父上ぇ?!」
龍鬼「何だ、少しきょどりすぎだぞお前」

さすがに重いな、と言いながら膝の上に未来の我が子を乗せてみる。
当人はほとんどパニック状態だったが。

「そんな事する年齢じゃないですから!」
「気にするな、儂にとっては予行演習だ」

その言葉にかなり複雑な思いを抱きながら、生まれて初めて父親に甘えるという行為に挑戦してみる龍聖なのだった。


その日の夕方、やっと島の内部から帰って来た桐生が、博士に何かが書かれた設計図を手渡した(瞳は金色に戻った)。

芹沢「これは何ですか?」
桐生「今ハ知ル必要ハアリマセン。デモイツカ必要トスル時ガ来ルデショウ」

それは怪獣を人間の姿へと変える装置の設計図だった。9年後の技術でも作れるように、多少改良を加えていたが。
自分の存在が消えるかも知れないのに…
[裏設定とかEtc.]
この人化装置でウチの怪獣たちは人の姿になってマス。 機械組は警察かな?某韓国3部作映画みたいに、潜入捜査官も楽しそう。
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芹沢「は…はぁ、もし戦争が終わって全国民がのんびりできたら、検討してみます。」

桐生「ソレヲ聞クト嬉シイデス。」

後々運命を分かち合う二人が語り合う中、東斗は依然として椰子の木陰で成り行きを見つめていた。

───やっぱり…合わす顔がないなー。

何せ相手は自らの始祖、今更ながら未来の自分が出向いたら流石に合わす顔がない。

おまけに初代を巡ってマゼンダとゴロザウルスの争奪戦ときた。

そこへ、

レッド「何縮こまってんだ?大将は出ないのかよ?」

東斗「あー…何か野暮ったいしさー。それに葵も、あんな楽しそうだし……」

確かに浜辺を見れば、彼はミニラとラーバに混じってままごと遊びを始めている。

レッド「まぁ、戦いばっかの毎日だったんだ。偶には打ち解けるのも良い話だぜ?」

東斗「うー……解った、そうするよ。」

しぶしぶと、東斗は木陰から出た後、喧嘩している二人をかいくぐって煌の元へたどり着いた。
[裏設定とかEtc.]
亀レスすみません;機械はどちらかといえばやっぱし警察っぽいです(初代メカゴジは微妙;)
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東斗「あの〜…」
煌「はい、なんでしょうか?」

チャレンジしてみたものの、正直何を話していいかわからない。
パニクった末…

「貴女は、幸せですか?」
「幸せよ。少し寂しい所だけど、大切で大好きな故郷だもの」

命がけで米軍の猛攻から守ったこの島が、米軍によって滅ぼされると今知ったらどう思うか…
だけどそれは今決して口にしてはいけない言葉。

もどかしさと悲しみをおし殺し、他愛もない話をポツポツと続け、夜が更けて行った―――


【8月9日】

シアン「あれ?元に戻って…って、どぅおわーっっ??!!!」
芙蓉「貴方たちはもしかして…」

全員が目を覚ますと、聖獣が3人共ちゃんと揃っていた。

婆「貴方たちをこれから元の時代に返します」
シアン「何で?!」
最「これ以上ここにいて、それが原因で更に歴史を変えると、帰れなくなる可能性があるのです」
龍鬼「それが終われば連れて」
魏「まだ用事あるっつっただろうが、空気読めこの腐れ龍王」
ラドン「もうお別れとは寂しいです、最珠羅さギャ―――――!!!!!」

聖獣2人も含めた男性陣全員にボコボコにされたとさ。
[裏設定とかEtc.]
以外と毒舌な魏怒羅氏(笑)そして、帰る時がやって来ました。歴史変わりまくりオンパレードの予感…新スレを立ててもまた10以下で終わりそうなので、ここで最後まで続行できますか?
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あちこちボコボコにされた半死体のラドンを引きずり、彼らは三大聖獣から各々礼の言葉を受け取る。

魏怒羅「ともあれ、君らには感謝する。」

最珠羅「短い間でしたが、お疲れ様でした。」

婆羅護吽「何の報酬もないのが心惜しいが、達者で。」

三人から金色の粒子が溢れ出る。途端に、段々自らの体が半透明になってゆく。

東斗「煌さんもお達者でー!(助けてあげたいけど…すまない)」

レッド「多分二度と悲劇は繰り返されないはずだ……」

ラドン「本国に帰ったら速攻でナンパ……んぎゃ!!」

ゴロ「ハイハイ、その前にぎっくり腰な。……煌さん、元気にしてろよー!」

シーサー「護国聖獣の皆さん、有難うございまーす!」
ダガーラ「ユナ様も、見てるだろーなぁ…」

皆から例の言葉を受け取り、遂に全員は漸く“現代”へ帰ってこれたのだった。


そして目を開けた途端、そこは元の沖縄の平原とは違っていた。

シアン「あれ…?此処何処?」

全く見覚えのない場所。見渡しても周りは古代遺跡らしき岩壁がそびえ立っている。

そこへ、

ダガーラ「此処……ウチなんだけど…」

直後、皆の背後からベタなトラップ・トゲ付き鉄球が転がってきた。
[裏設定とかEtc.]
現代へ帰った一同、しかし……次でラストお願いします(滝汗)
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一同「ギャ――――――――――!!!!!」


その頃、地上――最初にウチの皆が行こうとしていた目的地では、老人が2人佇んでいた。

片方は金髪紅瞳で、何故か虚空に向かって会話している。

「ちゃんと仲直りするんだよ、いい機会なんだから」
『大きなお世話だ。貴様こそせいぜい殴られないよう気をつけるんだな』

返って来た返事の主は、傍らのもう一人ではなく…

「馬鹿は死んでも治らないって本当だな」
『何か言ったかマゼンダ(怒)』

昔のように≠カゃれあった後、その声は消えて行った。

マゼンダ「まったく…変わらないなぁ、龍鬼は」

クスクス笑うマゼンダの顔を覗き込むもう一人は日本人で、すっかり頭が白くなっており、眼帯をつけていた。

「しかし遅いですね、すぐ戻ると思っていたのに…」
マゼンダ「まぁ気長に待つとしますか。時間はたっぷりあるんだから。ね、芹沢君」

あの後歴史がどうなったか、教える事は山程ある。

とりあえず最初は、何故博士が生き残っているか、54年前初代がどうなったかから始めようか―――――


Fin…
[裏設定とかEtc.]
どうなったかは皆さんのご想像にお任せして、終了です。あの親子仲直り…無理な気がする(苦笑)さて次は任侠映画(違)です。