1 真鍋京子

喜劇・地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン2

※前回からの続きで、終盤戦です。
登場人物は前回参照のこと。
13 真鍋京子
「ちょっと待て!俺とメス亀の濡れbーーー」

「そんな物あるかっ!」


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スクリーンが暗転し、館内に明かりがつく。

映画を見ていた客は4名ほどであり、何故かギドガイコンビによく似た二人がいた。

それはさておき。

映画を見ていた客ーーーーー瑠璃色頭のオールバックは、ブチブチ文句を言い始めた。


「俺のデビュー作を台無しにしやがって!大体、何であいつらが上官なんだ!」


相当気に入らないのか、瑠璃色頭は尚も文句を言い続ける。


「戦闘シーンは申し分ないけどよ、あのメカメカ野郎、役を演じる気があんのか!?」
[裏設定とかEtc.]
ガイガンのダメ出し入りました;
14 真鍋京子
その時。

瑠璃色頭の足下で、可愛らしい子犬が鼻を鳴らした。


「メガロよぉーーーー」


メガロ、と呼ばれた子犬は、尻尾を千切れんばかりに振っている。
瑠璃色頭に抱えられると、黄色い瞳でじっと見つめた。


そしてーーーーーーーーーーーー


<次のメインがある>


ーーーーーーーーーーーーー。

どこからか聞こえてきた、若い男の声。
瑠璃色頭は、思わず辺りを見回す。
[裏設定とかEtc.]
次回の伏線入りました。
15 真鍋京子
周りの客が喋った訳ではなく、かなり『近く』で聞こえたようである。


「ーーーーー次のメイン?」


突如聞こえてきた、謎の言葉。

その謎を知っているのは、目の前にいる子犬だったりするのだがーーーーーーー


瑠璃色頭はさほど気にせず、子犬を抱え映画館を後にした。


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そして、映画館に残ったギドガイコンビに似た二人と、キトン姿の少女はというとーーーーーーーーーー
[裏設定とかEtc.]
こちらサイド終わりましたので、〆をお願いします。お疲れ様でした!
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「はぁ〜あ、終わった終わった。……あれ?どうしたの?」

背伸びした少女の視線には、何故か顔色の悪い銀髪の青年と、彼より若干年上の金髪が溜め息を吐いていた。

「やっぱり…後味が悪いですね……」
「だな……何故彼奴が我々の上官なんだ…」

瑠璃色頭とほぼ同じ事を漏らす二人。ただ、銀髪はひたすらに腰をさすっていたが。


「まぁ良い。ところで次回、お前達が出るそうだな。」
「えぇ…まぁ……その間貴方はこれからどうするのですか?」

銀髪に訊かれ、金髪は少し考える。

「余は…これから彼奴を倒す為修行に出る。その間……メガロだったな。お前はガイガンと協力して地球を制圧しろ。」

あくまでゴジラを倒せ、とは言わないのがこの人らしい、と銀髪は思った。
ついでにこう告げられる。

「あと、こないだの様に味方を見捨てて逃げるなよ?破れば…解っているな?」

“上官”から告げられる脅しに銀髪は思わず固唾を呑む。
けれど、そんな思い空気を取り除くかの様にキトン姿の茶髪は大きく咳払いをする。
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「ま…まぁそう睨まずに……」

キトン姿の少女が宥めた事で場は何とか丸く収まった。

「さて…余は少し早く帰らねばならぬ。彼処は日の入りが早いからな……」

と、片手に旅行鞄を抱えつつ、金髪は映画館を後にした。
その数秒後に、キトン姿の少女は座席の下に置いてある看板を掲げる。

「次回、僕の最初にして最後のデビュー作“ゴジラ対メガロ”!良い子のみんな、楽しみにしててね!」
「いや…オレ達悪だろ……まぁ何だ、次回も宜しく。つか、ゴジラの字が“ゴヅラ”になってる。」

銀髪に厳しく指摘され、キトン姿の少女は目を見開く。けれど、すぐに取り直して看板を下げた。

「良いじゃないか!文字の1つぐらい間違えたって…!」

「いーや!全然良くない!全く、今回のナルシスト上司といい、何で次回は天然甲虫と組まなきゃいけないんだ……」

「ムカァー…良いもん良いもん!君みたいな鳥顔の助けなんかいらないもん!」
「な…何だと!?」

とか、二人の喧嘩の収集が収まらないので強制終了。
[裏設定とかEtc.]
何やらグダグダな次回予告になったな;そちらも長文お疲れ様でした。