普通の教室。
相楽陽介
(なかなか見つからず、眉間にシワを寄せながらもう一度机の中を見る為に、腰をかがめ机の中を覗き込み)―‥、あ。あった。うわーしわしわだ‥(取り出したプリントのシワを伸ばしながら、机の上に並べた教科書はまた中にしまい込み)とりあえず、課題見つかってよかった!(課題が見つかった事に喜び、来る時よりも軽い足取りで教室を出て行き)>退室
相楽陽介
(机の中の物を殆ど取り出して、教科書を一冊づつ軽く捲って確認して)携帯の明かりだと見にくいな‥‥電気点けてもいいかな。(1つ1つの机を頼りに電気のスイッチに近付き明かりをつけると、また自分の机に戻り、もう一度教科書や机の中を確認し)
相楽陽介
(膝まで捲ったジャージとタンクトップという格好で、携帯のライトで足元を照らし)やっばいな―‥。確か机に課題入れっぱなしだった気がするんだけどな。(自分の机に近付き、課題を探す為に置いたままの教科書等を取り出し)>入室
紺野祥二
そりゃするよ。折角通わせてもらってんのに。…知識として頭に入ってるかは別として(自分の外見からならば仕方ないとはいえ、勉強をしていないように見えたのだろうかと眉を下げて苦笑を浮かべ。プリントを全て分け終えて他の普段良く使う教科書類は机の中へと戻していき、大分スッキリとした中身に満足げに頷き)ん?あぁ、おーやすみ。気をつけて帰んなよ(分けた残りを宣言通り無理矢理カバンに詰め込んでいるところで掛けられ声に顔を上げ、いつもとは態度の違った相手に思うところはあったものの原因はなんとなく察することが出来る為に既にコチラに背を向けていた相手をいつも通りに手を振って見送り)………うっわ、重…(遠ざかる足音を聞きながら詰め込んだカバンのチャックをこれまた無理矢理閉め、予想以上に重たくなったカバンに眉間に皺を寄せながら肩に掛けると肩に食い込むソレに舌打ちしつつ電気を消して廊下へと出ていき)>退室
会津涼介
でも誰だって忘れ物あるから。
(プリントをたたむその動作に何となくだがなぜたたんだか分かるような気がして触れず、これ以上フォローも出来ないだろうと思っては、相手が教科書の文章やあちこちにアンダーラインされたそれを見ては頷いて)
そっか、勉強はしてるんだ。うん、良かった。
(どうしてかいつもの突っかかる態度もなにも何もなくただありのままの返事を返し、これ以上いても自分には虚しくなるだけだと感じたのかもう帰ろうかなと思ったのか)
紺野、ごめん。そろそろオレ行かなきゃ……じゃあね。
(少しは動きは硬いもの淡々と)>退室
紺野祥二
…大丈夫?…へぇ。そりゃ羨ましいね。俺もあと少しぐらいは記憶力良かったらマシだったんに(大丈夫、という言葉を掛けられるようなことを言っただろうかと首を傾げてから己とは違うらしい頭の構造に小さく息を吐き。プリントを分けている途中であからさまにしまった、と顔を歪めたがそのプリントは見なかったことにしようと小さくたたんでいき)えー?ちゃんと使ってるけど、教科書。見る?(心外な、とばかりに声を上げると適当な教科書を手に取り落書きこそないもののこれでもか、付線の引かれたソレを相手に向けて開き見せ)
会津涼介
そうか…。でも大丈夫だから。あ、オレは…頭の中で必ずインプットしたままでいられるし、何か別なことをしてもちゃんと忘れない。今回はたまたまだよ。
(ノートを曲げたり戻したりしながらしゃべりまだ作業をしている相手を眺めながら答え、作業に集中している相手が微かに笑ったのを自分も少し穏やかに笑い極力刺々しくならないよう落ち着いて)
そうだよ。えっと、無理はするなよ。
それときちんと教科書は使おうな?…………………。
(パタパタとノートを動かして次に話そうと言葉を考えて)