長曾我部元親
完全にお前との連絡手段がなくなっちまったんだがよ、何か今無性に会いてェ!
会ってお前が苦しいとぼやく位抱きしめてぇんだ、元就。
島左近
散々傷つけて、喧嘩して、きっと一度位は泣かせた。分からず屋の俺に、強情なあんた。甲斐性なんてものはとっくに無くて、今迄相手させてもらってきたどんなお人より俺は余裕が無かった。
今でも思う、誰よりあんたが愛しい。あんたじゃねえと俺は駄目みてえだ。体は満足しても、心が満たされねえ。あんただけに向けた感情なんだ、間違いねえよ。
間が空いてわかった、あんたを忘れられない。今夜も眠れない。俺は本当に馬鹿すね、なんであの時意地張っちまったんだろう。離れてくっついて、繰り返して、あんたから離れられねえこと知ってた筈なのに
今はただ、あんたに会いたい
あんたに会えたら、俺は素直に白状します。まだあんたを愛してるって。愛してると言えるのは、あんただけだって
竹中半兵衛
すまなかった、ただそれだけは伝えたかった。
今は手の届かない所にいる君へ、せめて頼りない笹舟に乗せて流そうか。
愛していたよ、さようなら。
大谷吉継
毒を呷りてぬしを置き去りとしたに等しいわれを、ヒドイ男と、嘲り忘れよ。
最期にも申したが、ぬしは幸を得るべき男よ、いつまでも独り歩いて罅割れてくれるな。
ぬしが他の温もりを知らぬままと知っては、われが拐かしてしまうであろ。
忘れよ、忘れよ、独り歩けとは、願わぬ故に。
なァ、唯一愛する銀月よ。