紺野祥二
や、普段から一応気をつけてんのよ。でも他のことに気取られるとすぐ忘れちゃってさ。そういう会津は普段は忘れ物しない方なん?(気にとめていても興味が他に向けば大事なことも抜け落ちてしまう為に半ば諦め気味に緩く首を横に振り。教科書やノートの間に挟まれたプリントを一枚一枚確認し、要らないものは端の方に避けていきながらナルシスト発言に特にツッコミもなかったことに驚いたが口許は小さく笑みを形取り)そ?ありがと。…入る入る。その為に大きいの持ってきたんだし。万が一、入んなくても無理矢理詰め込むから良し。
会津涼介
いや、なんていうか。これから気をつければいいんだ。
(相手のことをフォローしようと慌てて手を振るが、新しく見える教科書、普段から授業を受けてないと分かるもの、そんなにいっぱいの教科書を鞄へ詰め込む姿に呆然と見ていたらナルシスト発言に対し普段より穏やかに)
うん、そうだよね。紺野似合うよ。でもオレは普段の姿が紺野らしいな……。
でも、そのー…教科書入るのか?
紺野祥二
情けない、って忘れ物ぐらい誰でもするでしょうに。ホントに情けないんだとしたら俺が大分ヤバいことになんだけど(しょっちゅう忘れ物をしている身としては情けない、の単語は大袈裟じゃないだろうかと苦笑を漏らし。分けて行く中で普段使う頻度の少ない教科書類をカバンへと詰め込んでいき)格好は気分。キチンとしてんのも似合うっしょ、俺。机ん中、物詰め込み過ぎだからどうにかしろって言われたの(チラ、と相手を一瞥したものの視線を合わせようとしないのを気にする素振りもなく。その場の空気を少しでも和ませようとナルシスト発言をしつつ教科書を分ける手は止めず)
会津良介
あ、あぁ。忘れ物なんだ。全く……情けないことに。
(屈んで机の中を調べるが歯切れが悪いのか言葉ひとつひとつが遅めに、それでも早く済ませようと動きは機敏で忘れた物らしいノートと筆箱を取り出し立ち上がったが、相手をちらりと見ただけで目線は上、宙を眺めつつ)
珍しいじゃないか、えーっとその、きりっとした格好で……なにしてるんだ?
紺野祥二
……こーんばーんは(机の中にこれでもか、とばかりに詰まった教科書類を引っ張り出している途中で誰かか教室を訪れたのに顔を上げ。そこにいた相手に一瞬驚いたように軽く目を見開くも次には軽く片手を上げいつもと変わらぬ挨拶を返し)こんな時間にどしたの。忘れ物?(おそらく自分の席であろう机に向かう相手へと問い掛けながら視線は手元に落とし、必要なものとそうでないものに分け始め)
会津涼介
(いつものように青い浴衣と群青色の羽織という古風的なスタイルで二年教室へとドアを開ければ)………忘れ物いけないよな、……てあ。こんばんは。
(誰かがいたのかちょっとびっくりしてはその相手が紺野だと分かると、なぜにギクシャクとしこんばんはと挨拶をすれば不自然な動きで自分の席へと忘れ物を取りに)>入室
紺野祥二
(普段とは違いきっちりと上まで留められたボタンにその上に緩めることなく締められたネクタイ、ブレザーも前を開けることなく。いつもと比べると格段に真面目に着込んだ制服に肩から少し大きめのカバンを掛けた姿で教室を訪れると開いたままの戸から中に入り電気をつけ迷うことなく自分の席へ向かい、机の上にカバンを置き)>入室