須賀野 壱彦
そうですかね…(納得出来ないのか首を傾げながらぽつりと漏らし、相手の言葉を聞けば苦い顔になり)いえ…起きていた…はずなんです…ノートもとってあるし…(俯くと段々と声が小さくなり、問い掛けに顔を上げれば微笑んで)紅茶が…
皆瀬 織
ん、なら、俺も、可愛く、ない…です、よ?(相手の口調をぎこちなく真似ると、首を傾げながら、ふ、と小さく笑い声を洩らし)そ、なのか?須賀野先輩、寝てた?(相手の言葉に、シパと瞬くと、相手の初対面の時の姿を思い出したのか、首を傾げながら、正面にいる相手の顔を覗き込み)…あ、先輩、コーヒーと紅茶、どっち、好き?
須賀野 壱彦
(相手の反応にクスクスと笑うも、自分の事を言われれば苦笑いを浮かべ)いやいや、僕は可愛くないですよ。…復習ですか(はぁと感心したように息を吐いて、自分の手元を見ればため息をつき)これも復習みたいなものなんですけどね…今日何を覚えたのか覚えていないんですよ。まぁ、そのための復習ですけど…
皆瀬 織
え、と、あり、がと…?須賀野先輩も、真面目、可愛い、ぞ?(相手の言葉に、シパと瞬くと、複雑そうにわずかに眉を寄せて、困ったように小さく笑いながら礼を口にし、ついでに相手を誉め)…ん、今日の、復習だから、大丈夫。(相手の視線に、小さく口の端を上げて緩く首を振ってから、相手の手元をチラリと見やり)…やっぱり、三年生の、難し、そ。
須賀野 壱彦
皆瀬君は癒し系ですね。可愛らしいというか…(言いながら教科書を出してパラパラとめくって適当な所を開き、ふと気になれば相手のプリントをチラッと覗き)…難しくないですか?
皆瀬 織
…?(笑い出した相手に、不思議そうに首を捻りながら、首を振った相手を見つめ)…ん、俺も、嬉し、い。(相手に同意を示して、小さく笑ってコクリと頷くと、ペンケースから鉛筆を取り出し、広げた課題のプリントへと視線を落とし)
須賀野 壱彦
…!(一瞬キョトンとするもクスクスと笑い、相手に礼を言われれば笑顔のまま首を振って見せ)いいえ、そんな…なんだか嬉しいです…(僅かに照れながら俯き、鞄から筆記用具やノートを取り出し)