七瀬頼
(しーんと静まりかえっている図書室に鳴る携帯音にびくっと肩を揺らしては、ばっと起き。ポケットを探り携帯を取り出せば、その音を消すと立ち上がっては、鞄を持ち。電気を消した後にドアを開けて図書室を後にし。)>↓
七瀬頼
(放課後残って居たのか上下共に学ラン。学ラン上着はボタンは締めずそのままに、白いYシャツのボタンはしっかり締めて。真面目とも不真面目とも取れぬスタイルで、図書室のドアを開けると中に入り。電気を付けて。鞄は椅子に置くと、なんか面白そうな本はないかと視線を巡らせては利き手指先で本をなぞりつつ探すもピンと来なかったのか机に戻ると鞄を置いた椅子の隣の椅子に腰かけて。ぼーとしては、机にうずくまり。)>↑
皆瀬 織
須賀野先輩、真面目、過ぎ。(相手の様子に、外していた視線を戻し、ふ、と小さく笑い声を洩らし)…あぁ、たぶん、結論出ない、だろ、し。…ん、忘れずに、するから。(相手が机の上を片付けるのを待ちながら、困ったように眉を寄せて、小さく笑んで返し)俺の、方こそ、あり、がと。話せて、嬉し、かった。(相手の後を追いながら、目元を和らげて、小さく頭を下げながら、相手と共に図書室を後にし)>退室
須賀野 壱彦
え、あ…あぁ、すみません。つい…(困ったような顔をするも、相手の表情の変化に気づけば柔らかい笑みを浮かべて)なら、そういう事にしておきましょう。では、メール楽しみにしていますね(言い終われば机の上に散らかした教科書やノートを鞄の中に仕舞い、鞄を持てば相手を見て微笑み)今日は遅くまでありがとうございました。では、途中までご一緒させてください(そう言って椅子を元に戻してドアの所まで歩いていき、相手が部屋を出るのを確認してから電気を消してその場を後にして)>退室
皆瀬 織
そこまで、深刻、ならなくても…。(相手の言葉に、戸惑うように、ぎこちなく笑うと、覗き込んでくる相手から逃れようと、さらに視線を外し)…俺も良い子、違う、けど、須賀野先輩、嬉し、の、俺も、嬉しい。(小さく肩をすくめながら、小さく笑んで応じるが、差し出された紙片を受け取り、何処と無く嬉しそうな表情になり)あり、がと。メール、する。(コクリと頷くと、大切そうに紙片をしまい込むが、相手の視線を追って時計を見ると、驚いたように小さく目を見張り)…も、こんな、時間か。俺も、そろそろ、帰る。途中まで、一緒、帰ろ、か?
須賀野 壱彦
そうですね。僕もそういう所を学習しないと…(苦笑いを浮かべながら頬を掻き、相手の様子に不思議そうにしながら相手の顔を覗き込み)僕はいい人じゃないですよ。でも、皆瀬君が嬉しいと言ってくれて、僕は嬉しいです。…あ、そうだ(ペンを持ってノートの書きかけのページに自分のアドレスを書いて大胆に破って相手に差し出して)僕のアドレスです。よろしければ、メールください…(ニコッと笑ってふと時計に目をやれば目を見開いて)えらい遅い時間になっていまいましたね…僕はそろそろ帰ります。皆瀬君は、どうします?
皆瀬 織
また、同じ会話、するとこ、だったな。(相手から同意を得られ、ふ、と吐息のような笑い声洩らすが、相手の次の反応には、バツが悪いのか、表情には出ないが、そっと視線を外していき)…須賀野先輩の方が、良い人、思う。嬉し、は、一緒、だけど。