須賀野 壱彦
…そうですね。皆瀬君の言う通りです(相手の言葉に小さく笑い何度か頷き、続いた言葉に安心したのか顔を上げて微笑んで。最後の言葉にしばらくぽかんとしているも、しばらくすれば自分の胸に手を置いてふと笑みを漏らし)皆瀬君はいい子ですね…なんだか嬉しいです
皆瀬 織
いや、俺の、方、こそ…て、また、同じ事、繰り返し、なりそ、だな。(相手に返そうと口を開きかけるが、先程と同じような流れに、小さく苦笑い浮かべ)…どう、いたしまして。ちょっと、驚いたけど、問題ない、から。(視線を落とす相手に、気にするな、とばかりに、緩く首を振り)…んー、活字補給、いつでも、出来る、けど、せっかく、会えた、須賀野先輩と話すの、今しか、出来ない、から。
須賀野 壱彦
驚かせてしまってすみません…(申し訳なさそうにするも相手が笑みを浮かべればふと息を吐いて)ありがとうございます…どうにも熱くなってしまって…(ぼそぼそと言いながら僅かに視線を落とし)いえ、皆瀬君は本を見に来たんでしょうに、話し込んでしまいました。
皆瀬 織
あぁ、そ、いう、ことで。(相手の言葉を真似て返し、小さく口の端を上げて笑うが、立ち上がった相手に、思わず一歩足を退き)…須賀野先輩、落ち着いて。一応、先輩つけるは、俺の中で、最低限の、礼儀、だから。(相手の様子に、逆に落ち着いたのか、声をかけながら、小さく笑んで緩く首を振り。我にかえったらしい相手に、安堵の息を吐き)形からでも、しよ、とする、大事。…それに、ここ、公共の場所、だから、騒がない、限り、邪魔、ならない、思う、ぞ?
須賀野 壱彦
では、そういうことで(納得したのかクスッと笑うも、驚いた様子の相手に慌てて立ち上がり)いや、僕なりの最低限の礼儀ですし、皆瀬君はそのままでいいんですよ?寧ろ、先輩なんて呼んでいただかなくても…(段々自分で言っている事に混乱し始め、相手の言葉にふと我にかえって机の上を見てから苦笑いして)いえ、形だけですから。勉強とか、全然解らないので。僕こそ、お邪魔しました…
皆瀬 織
ん、そう。(首を傾げた相手に、言葉少なに応じ、コクリと頷くが、相手の次の言葉には、驚いたようにシパと瞬きを繰り返し)…いや、俺、後輩、だから、普通に、呼び捨て、で良い。…そ、か、癖なら、仕方ない、な。逆に、俺が敬語、見習う、べきか。(相手の言葉に、納得したのか、コクリと頷くと、独り言のようにブツブツと呟き、ふと気付いたように、相手の手元を見やり)…すまない、勉強の、邪魔、したな。
須賀野 壱彦
そうですか?(笑顔のまま僅かに首を傾げるも、相手から返ってきた言葉にきょとんとしてから首を振って)いえ、皆瀬君は皆瀬君ですから。それに、僕はかしこまっていませんよ?敬語は癖みたいなものですし…(苦笑いを浮かべながら右手を肩の辺りで軽く振って否定してみせ)